“05 moon over 25

オオサトが覚醒した頃。
大学病院にはキリュウとイチガヤの姿があった。
あれだけイシキが親父も長くないとかなんだとか言っていたが、実際のところ親父はもうとっくに死んでいた。病院ぐるみでこれを隠蔽していたらしい。これはこれできな臭い。

オオサトはマエジマに護送されてラボに行ったという。もう我々の管轄ではないとキリュウは言う。イシキの件、オキアイ組の件、そしてオオサトの件でさすがのツキも参っていた。
結局キリュウに一週間の休暇を言い渡され、区内の美術館を勧められる。が、これも計画の一つ。何故なら裏にはハイジマの名前が書いてあったのだ。

そんなわけで閉館後の美術館にツキは侵入。
館長室に隠された扉の先にはハイジマがいた。
赤ワインを片手にハイジマは「25スポーツの記者のミキジマは私なんです」と言う。ツキはそんな事も知らずにいたから25スポーツを愛読していた。でもそれも明日で終わりだとハイジマは告げる。

ハイジマは狂言回しと言うか、芝居がかったことを好むけれど時折本当のことを突きつけてくる気がする。

一般区民の生活は虚、
あなた方みたいな人間の生活が実
虚を実が支え 実は虚がなければ存在できない
我々は その狭間で立ち回っているに過ぎません

そしてハイジマは息絶える。

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“04 the lunar orbit

時は遡ってツキがまだオキアイ組にいた頃。25区が25区となる前の時代。
オキアイ組事務所の仁義と書いた額縁がまさに典型的なソレ。
古き極道といった感じで、オヤジの状態も良くねえから俺たちが頑張らないといけねえんだ、というイシキ。どうも他の組は軒並み畳んでしまったらしく、残っているのはオキアイ組だけのようだ。

そしてシギノが役員を集めて何やら話をしたらしいが、ふざけんじゃねぇ!とブチ切れてイシキが部屋から出てきて、ツキとともにとあるクラブへ向かう。
新しく出来る25区とやらには、極道のような存在はいらないのだと国は言う。まあ、不穏分子であることに変わりはないし、秩序を乱すからだというのは第三者の意見なのだろう。彼らだって悪いことばっかりやっているわけじゃない。

ツキを先に帰したあと、イシキはシギノから連絡を受ける。
事務所に戻ると、ちょうどシギノが出てきてツキにちょっと使いに出てくれねぇかという。倉庫に荷物をおいてくるだけの簡単なお仕事!簡単だなあ!中身はブランドバッグなのにどうしてハイジに連絡するんだろうなあ!

倉庫でツキを待っていたのはイソグチという男。どうやら取引をするつもりらしいが、ツキはそんなこと聞いていない。ヤクの取引なんぞしないというツキ、そっちが持ちかけたんだろというイソグチ。一触即発の事態となったその時、警察が倉庫になだれ込んできた。
麻薬取締法違反でツキもイソグチも全員逮捕である。つまり誰かに陥れられたのだが、一体誰なんだろうなあ!

シギノにはめられたことは純粋に腹が立っても、それをおそらくイシキは知っていたんじゃないかとツキは考えている。だからシギノに対しては怒りが湧いても、イシキに対してはそこまでの感情が出てこない。複雑な状態のまま、ツキは逮捕されて実刑を食らった。

その後ツキはナツメダイゴに拾われた。
ナツメダイゴ……そう、デカチンが最初に所属していた組織リパブリックの隊長だ。そういえば極道上がりのメンバーが一人いたなあ。イノマタ、サカモト、それから無口でチンチラみたいな奴が一人いたらしい。
ツキは訓練中に大怪我を追って一時離脱、療養中に樹海での事件が発生――カムイが逃走し、リパブリックが追い込むために展開したあの作戦である。イノマタもサカモトもここで殉職した。
だからツキはカムイという言葉に反応するのである。

その後はキリュウ課長に拾われて地域調整課に所属することになった。
過去を捨てると言いながら捨てきれなかったツキに、キリュウは過去を凝視し、そして捨てろと言う。

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“03 about nighthawk

のっけからツキが鎖でがんじがらめに縛られている。
一体ここに至るまでに何があったのかと言うと――。

前回、ヤブカワがトランスレーターによって殺された。今回はその後始末をつけるという。
オオサトを撒き餌にして釣り上げるという寸法だ。
そしてキリュウはコウサカに連絡を取る。元々コウサカは地域調整課とも繋がってたみたいだから違和感はないけど、ややこしくなってきそうだなあという印象。

オオサトはカムイネットを追っていたようで、そこで”/”という人物とチャットで接触する。
/(スラッシュ)、これは前作でモリシマトキオが使っていた情報屋である。だが、一連の流れで「彼女」は殺されたのではなかったか……?

ともかく、その”/”がオオサトに情報をくれるという。ある人物から頼み事をされて、このファイルを渡せば元気になるという。オオサトは念入りにスキャンしてからファイルを開こうとするがパスワードがかかっている。
「Your name is Key.」
つまりオオサトがチャットで使っていたSweetだが、入力は数字である。これは簡単な謎解きだ。アルファベットをAから順番に数えていけば答えが出る。

  • S……19
  • W……23
  • E……5
  • E……5
  • T……20

テキストファイルに書いてあったのは、

イシヅカ
本日午後1時
アキヒコ横丁
自動販売機
モンブラン・ラテ

Correctnessで出てきた情報屋のイシヅカとのアポ予定である。オオサトはモンブラン・ラテが気になるらしい。Correctnessでイシヅカはシロヤブに「モンブラン・ラテは最悪」と言っていたが、相反する組織だからなのだろうか。

イシヅカがくれたのは千年ティーという限定販売されていた紅茶。千年という名にちなんでか、サウザンド・ホテルで販売されていたが、建設中に親会社が破綻して廃墟になってしまったところらしい。つまり、そこにいけということだ。
そこで「オキアイ組」が待っているとイシヅカに言われたツキは思わずイシヅカの胸ぐらをつかむ。
ツキとオキアイ組はなにか因縁でもあるのか。オキアイ組は解散したはずだが、残党がまだ蠢いているらしい。イシヅカは彼らに頼まれて橋渡しになっていたというわけだ。

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“02 quiet cradle

オオサトの好きなデスバレー・ボムのライブ会場で、ボーカルが刺されるという事件が発生。
犯人はオヅヤトミコ、34歳。ごく普通のOLらしいが、なんとブラッディ・ハイという禁忌中の禁忌薬を飲んで自殺してしまった。

というわけで、ナンゴウとミツモトはオヅヤの背景を捜査、ブラッディ・ハイの流出経路を探ることに。オオサトも参加したいが、私情が絡むと厄介なことになるとキリュウに却下される。
その代わり、カミジョウヤスシが死亡したことを告げられる。

カミジョウ――# 02 good looking guyで追いかけた、最初の潜水夫である。
凶犯課に地域調整課のことをリークするという情報が入り、カミジョウは遅かれ早かれ調整される運命にあった。ところが調整する前に自殺してしまったのだ。
カミジョウを監視していたヤブカワはそのまま凶犯課を追うことになり、ツキとオオサトは前回カモグチの部屋でかかってきた謎の電話の相手について調べることになった。

ツキは休憩所でヤブカワにオオサトのモンブランの食べ方について愚痴をこぼす。
曰く、モンブランのケーキ部分だけを先に食べて、最後に栗だけ食べるのが許せないらしい。バランス良く食べてこそのモンブランであって、バラバラに食べたらそれは栗と栗の味のするケーキになってしまうと……。
まあ、ヤブカワはそれをスルーしてオオサトを大事にするようにね、と告げる。

さて、ツキとオオサトは対象が家に帰るまで張り込みをすることになるのだが、ここでもオオサトはズレる。
長丁場になる張り込みだからこそ健康的な食べ物を!ということで海藻サラダと豆乳を買ってくるのである。そこは牛乳とアンパンだろうがという突っ込みはさておき、買ってきたものは食べるしかない。

対象はショウナイトモヤ、28歳の無職。にしてはいいところに住んでるじゃない、とツキはこぼす。
正面玄関の扉は流行りの”ジャック・イン・タイプ”となっており、専用の端末でパスワードを入れるようになっているのだ。そこで登場するのがキャサリン・ナノ!
(花と太陽と雨とでスミオが使っていたキャサリンの改良版なのだろうか、すごく小さく薄くなっている)

ショウナイの部屋の扉は空いており、中には誰もいない。
だがツキの背後にはショウナイが立っていた。もうこの世に存在していないようなものだから、と不気味なことをいう。生きてるんだけどほとんど存在が死んでる状態。けれど彼は言う。
「カムイが来る。カムイが来て、理不尽な鎖で縛られている25区を解放してくれるんだ」
またカムイだ。カムイ、カムイ……。
ショウナイはカムイネット25というサイトに頻繁にアクセスしていたようだが、カムイの信奉者は区を飛び越えて25にまで浸透している。
そして冒頭で刺殺事件を起こしたオヅヤもまたカムイネットにアクセスしていたようだ。

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”01 underground theater

Correctnessが一通り終わったので、次はMachmaker編。
こちらはツキとオオサトという地域調整課のメンバーが主役。

ゲーム開始早々から相棒・オオサトの昼食の食べ方に不満を述べるツキ。なんでもオオサトはご飯とおかずだけで食べて、最後に味噌汁だけを飲んだらしい。うーん、個性的だけど不満を述べるまでもない気がするが……。だが、地域調整課という職業柄、何事も均等にと言うのがツキの理論である。

俺たちの仕事は 全体の流れを作る仕事なんだよ
そういうところから気を配るのが大事なの

なおもツキの説教は続き、オオサトがモンブランを席で食べていたことに言及するが、オオサトは華麗に回避。目的のマンションについてしまった。

2人は凶悪犯罪課のIDを使ってマンションへ入る。名義はシロヤブになっているらしい。ここでも便利に使われているシロヤブ。ウエハラではないのだ。
目的は殺された人物の部屋の調査、そして潜水夫と配達屋との接触だ。該当の部屋は少し前に凶悪犯罪課が捜査しているが、再調査の必要があると言って押し通る。

この部屋の主で被害者となったのはユズキミル。調整リストの対象外であることが重要なのだが、勘違いしたのかトチ狂ったのか配達屋が調整してしまったということである。おいおい……。
サカキの死亡、クロヤナギとシロヤブが配達屋ほぼ全員と交戦し、2人が生き残ったことも把握済みだ。
配達屋が暴走した理由も不明、殺された女性と調整課の接点がない、凶悪犯罪課に地域調整課のことがバレるかもしれないことが懸念点。ツキは特に凶悪犯罪課が嫌いらしい。

オオサトは”デスバレー・ボム”というバンドのアルバムを見つけて興奮するが、関係ないとあっさり却下。部屋から見つかったいかにも怪しい携帯電話の番号を入手し、逆探知を仕掛けてかけてみるが――。

通話相手はサクラだった。カムイの名を告げて電話は切れる。
ツキはサクラではないかと疑うが……。

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