HEAVEN DUST 2 スティーブ

前作からのプレイヤーキャラクター。
トク族というニューギニアに住む民族、または限りなくそれに近い血液を持つが故に、スターダスト製薬に目をつけられスタッフとして雇用、実験体にされてしまう。「第二宿主」と呼ばれる特性のおかげでゾンビ化はしなかったが、目覚めた当初は記憶喪失である。洋館内のファイルや研究報告書などを読んでいく内に、自身がどんな存在であったか、何を考えてきたのか、何をすべきだったのかを思い出していく。

最終的に爆発する研究所から脱出するが、スターダスト製薬にその身を確保されて護送。各種実験の後に第一研究所にて冷凍休眠することになる。

というわけでここから本編スティーブの話。


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登場怪物とか

いろいろテキストを読み直していて、多分こっちのほうが読みやすい単語なんじゃないかなと思うことがしばしば。

  • 受験体
    →被検体
  • 獄卒室
    →看守部屋(獄卒だと地獄で亡者を苦しめるという鬼の意がある)
  • 獄門
    →監房、留置場、隔離部屋(獄門だと古い表現。単に留置施設/エリアの電子扉)
  • 倍葬
    →主君を埋葬した墳墓の近くに近臣たちを埋葬すること
    アレキサンダーとの会話で「倍葬するつもりか」という言葉があるが、色々ひっくるめて「(研究所と)心中するつもりか」でいいのかも。

全体的にちょこっと古い感じの訳が多め。

前回と比べて多くの怪物が登場した今作。独特の和訳が結構好き。

  • ゾンビ(Zombie)
    スタンダードタイプ。動きは鈍くて新鮮な肉と血が大好き。頭を撃てばOK。
  • 自爆者(Boomlad)
    ゾンビの体内にガスが詰まってパンパンになっているタイプ。一定の圧力を超えると爆発するので、そうなる前に頭を撃てば(ry
    自爆したときのダメージは他の怪物にも当たり判定がある模様。
  • 酸液使い(Acid)
    遠距離で酸を吹きかけてくる、自爆者になる前の個体。酸に毒性はないけど酷い火傷をする。精神的にも吐瀉物をまかれたような気分になってダメージが入る。
  • 骨の魔(Bone Fiend)
    英語ではFiendとなっていて、悪鬼とか悪魔とか魔神の意味を持つ。多分ストレートに和訳したから「骨の魔」になったんだろうけど、これは多分カタカナでそのまま「ボーンフィーンド」でよかったかも……?フィーンドはWizとかにもいたような。
    日本語は全部和訳すると堅苦しく、適度にカタカナや英語を混ぜるので結構大変よね。
    長期間ゾンビのままでいると、頭骨や肋骨が成長しすぎて外に突き出て外骨格を形成する個体も出てくるらしい。本能的に頭とか心臓を守ろうとするのかな。くっそ硬い上にその外骨格を瞬時に開いて骨片とか血とかで遠距離攻撃してくるのも面倒。ショットガンで片付けよう。
    (こんな個体も研究してたのか……鉄格子とか意味ないなあ。シャーマンもそら張り切るよ)
  • 血の魔(Blood Fiend)
    ブラッドフィーンド。ボコボコした外見が特徴的でかなり厄介な個体。
    骨の魔が骨によって強化されたとするならば、こちらは自己再生する細胞で強化されている。そのため生半可な攻撃ではあっという間に組織が再生してしまい、ダメージを与えることができない。彼らがまとうぼこぼこしたものは「血の鎧(ブラッドアーマー)」と呼ばれ、これを剥がしてしまえば普通のゾンビと同じになる。
    通常は電撃手榴弾で連続ダメージを与えて装甲を剥いで倒すことになる。周回プレイになるとAK47の餌。
  • 蔓の魔(Vine Horror)
    ツタではなくてツル。ヨーロッパウイルスに赤道ウイルスをかけ合わせた結果生まれた。植物的な特徴が強く、ツルをはやして体を守ろうとする。移動速度は落ちるものの、耐久度は高くなる。でもまあ植物なので火炎弾で燃やしてしまうのが一番。
  • 木の魔(Tree Horror)
    プラント42。多分ボスのあれ。ある程度移動でき、捕食する性質を持つ。炎で燃やせ。
  • 駆けもの(Sprinter)
    直訳しすぎィ!スプリンターでも良くない?でも四足歩行の動物なのでスプリンターだと意味が違っちゃうのかなあ。駆けもの、って和訳結構好き。
    やりすぎて犬が素体と思われるけど他の四足歩行生物が混じってる可能性もあるというキメラ。素早いので単独ならAK47などで集中砲火すればいいが、複数体のときはショットガンで片付けたほうが早い。
  • 暴虐もの(Tormentor)
    タイラントかな?これも英語読みそのままでトーメンターとかでも違和感なさそうだけど、このゲームはこういうちょっと抜けた(褒め言葉)訳が好きだからなあ。これは多分ボスとして登場するいくつかの個体をまとめて呼称してる。
    • 一つは墓園の地下、新人保安課のライトが最後に日記を残した直後のエリアにいる、青いやつ。爪やでっかい剣などで攻撃したり突進してきたりするが、連撃や突進の後は必ずバテて弱点の目玉が顕になる。
      II型ウイルスの死亡率が高いから、と取り付けてある生命維持装置を装着している故にタフ。
    • もう一つは旧館ホフマンの部屋と思わしき奥で戦うやつ。前作のボスのようであり、バイオ2のGウイルスみたいに目玉が腕についている。こいつも同じように何度か攻撃を受けたりするとバテるので、弱点をつきやすい。
    • 最後はラスボス。これはホフマンが言っていた「タイラント」、つまり「暴虐もの」+赤道ウイルス-II型の可能性もある。知能が悲しいくらい落ちているため、一定ダメージを食らうとちょっと高い場所に言って休憩したがる(その場で休まないだけましなのか?)。その度にスティーブに焼かれたりドリルを突き刺されたりする。

HEAVEN DUST 2 シャーマン

銃器研究開発課に所属しているシャーマンのメモはあちこちで散見される。

火薬の調合方法を記したメモ、武器の改造に関するメモなどがある。
なんとなくだがテンションがやや高め。
()内は脳内翻訳。

火薬調合

(中略)

セットリストはここにあるから、間違えナイように!
もしまた実験中に爆発が起こったら、厳しく懲らさせる。
(混ぜる前によく考えて『絶対に』間違えないように!)
(今度実験中に爆発したら厳しく処分するからな。)

シャーマンより
銃器研究開発課

武器改装

(中略)

追伸:Iシリーズは市販の普通の銃器模倣品に過ぎないが、それらに通用する部品を開発したのは大きな飛躍だった。だから素手で取付けたり、勝手に組み立てたりしないで。それらは見た目以上に壊れやすい。これらのプロトタイプは完璧じゃないが、やはり値段が高い!
(Iシリーズは市販の銃器の模造品に過ぎないが、それを改造して強化できるパーツを作ったのは大きな成果だ。だから素手で取り付けたり、勝手に組み立てたりしないように。見た目以上に壊れやすいから。これらのプロトタイプは完璧なものではないが、コストがかかっている(ので雑に扱わないように)。)

シャーマンより
銃器研究開発課

レールガン

(中略)

追伸:スペクトル放射線の簡単な説明。これは三原色法則だ。ある色に別の色を加えると第三色になれる…まだ分からない人はいないだろう!

シャーマンより
銃器研究開発課

主に武器は適切に扱えなどというものが多いが、一方で研究者としての一面ものぞかせている。

なお銃器研究開発課は廃棄された地下の工事現場にごみを放棄したり、廃棄された武器を適切に処分しないまま置いたりと結構適当。アレキサンダーはシャーマンの能力を買ってるためか、そういうことに目を瞑っているが、放棄された側の管理人のディックとはあまり相性がよくなさそう。まだ使えるものもあるのにもったいない、とディックはアレキサンダーに何度も言っているが「黙って自分の仕事だけしてろ」と言われている。

HEAVEN DUST 2 アレキサンダー

彼に関しては前作からの登場人物であり、続投しているキャラクター。

  • 洋館研究所の所長だった
    だが、とある実験の事故により右腕の甲を負傷、腕を切断することになる
    →2では義手を装着していたようだが、その義手ですら遥か遠くに落ちている。
    (一応大事な指紋はきっちりと義手にも反映させている模様)
  • 自身の能力についてはかなり自信があり、汚名返上の機会を虎視眈々と狙っている。
  • 自分の後任として洋館研究所の所長に昇進したオルディントンを快く思っていない。
  • 本社から送り込まれたウィーラーを出し抜いてなんとか「第2宿主」の力を研究しようとする。
  • 研究員たちを追い出してオフィスホールの奥に閉じこもるが、逆に閉じ込められている。

スティーブがコールドスリープから目覚めて以降何かと誘導してくれるが、あんまり信用してはいけない。第一コールドスリープのケースに入っていたスティーブの背中に堂々とマジックインキで番号を書いたんだ?思わせぶりにメモを1枚落としておくなら、番号だけ書いておけばよかったんじゃないか。……とツッコミどころは多々ある。

寝ぼけているスティーブをいいように誘導し、あんな危険な植物エリアにも「君なら行ける!」と押し込む人間である、碌なタイプじゃない。何度でも言うが人望はかなり低い。

一体何が起きているんだというスティーブに「ヨーロッパウイルスが広まっちゃった(テヘ」などという。いくらスティーブが眠っていたとは言え、いろいろな記憶は残っていると思うのだが……。

ここからネタバレなど。


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HEAVEN DUST 2 エリス/イリス

名前の表記がぶれているのは単に翻訳のせいだと思われる。従って本項目では旧作のエリスと呼ぶ。

彼女は1970年に「オウムガイ」というバイオテク研究会社の化学チームがニューギニアで「ヘヴンダスト」を発見した一年後に派遣された医務官である。永生の命を得るとは名ばかりの恐ろしいものを目の当たりにしたエリスは、ワクチンを開発して会社の経営陣に送るも黙殺され、翌年に異動となる。

以後、オウムガイが回収しアメリカに運んだという「ヘヴンダスト」をはじめ「ヨーロッパ-I型」「ヨーロッパ-II型」(そして恐らく赤道ウイルス)を収集している。これは各ウイルスに対応するためのワクチンを開発するためである。

スターダスト製薬は研究所で問題があるとすぐに封鎖手続きをして爆破させるので、回収は秘密裏に行わなければならない。前作スティーブはエリスの言葉を信じ、同じくエリスの仲間であったジョージの鳩に自らの血液サンプルを託すことになる。エリスは言った。

「第二宿主をスターダスト製薬に渡してはならない」

だがスティーブは洋館研究所の正面から脱出したことにより回収され、第一研究所に眠ることになってしまう。

なお、今作ではエリスはケイという女性記者に接触をしている。
目的はもちろんスターダスト製薬、オウムガイ集団の秘密を暴露することだ。幸いケイは快く話を聞いてくれ、とても興味を持ってくれた。エリスはケイに第一研究所で行われていることを調べてほしいと依頼する。

エリスはケイにウイルスの抗体を手渡している。それはスティーブに接触することが前提で、かつ彼の身体からウイルスを除去するものである。これは恐らくスティーブをこれ以上スターダスト製薬の好きにさせないという意図もあるのだろう。それでもスティーブは第二宿主たる器を持っているので、安息の時はまだ遠い。

ケイと脱出するエンドでエリスがニューギニアにいるらしいことがわかる。
彼女なりにまだ研究を続けているのだろう。3人が合流した時何が判明するのか。