リーガルダンジョン case:4

このゲームに登場する人物たちは繋がっている。
報告書などを読むとそれぞれの人物がどのようなことをして、それからどうなったのかがわかっていく。

いつもならそれぞれを掘り直して考察するところだが、未だにオープンになっていない選択肢があるのと下記サイトの考察が良かったのでそちらを。
開発側の意図なども書いてあってわかりやすい。

ゲーム自体は面白くハマってしまう。
システムの「あおい」が動かないようにしても毎回設定がリセットされるのを除けば大体操作もしやすい。
慣れてくると求めている法令をどこから引っ張ってくるか考えやすくなる。
(市役所の規定ではなく、国家公務員法から引っ張ってくるとこなど)

それぞれの登場人物も少ないながら個性がある。
各パートでほとんどお世話になる原田。出世ポイントがあっても己の未来に先はないので、自分の息子にかっこいいとこを見せたいと言ってたような。
(曖昧で反省)
川口は出世一筋。余計なことは言わない。
渋川は若く熱血的で、正義感あふれる……と言いたいところだが、エンディング12の後を見ると彼に関する評価はまた変わっていく。

このエンディングでは清崎と渋川の2人が昇進する。
渋川は情報収集に長けていて、うまく動いて原田も川口も押しやって昇進をものにした。彼は正義感に溢れている……その根拠は、フリーペーパーの窃盗事件に出てきた孫娘の行方を気にしていたということ。それから第6章「選ばれし犯人」の被疑者尋問調書は渋川が作成したのだが、この時DV野郎とその奥さんを同席させていた。渋川が手配したわけではなさそうである。普通に考えたらこんなんDVされてますって奥さんが言えないのになあ……。だから渋川は不満で、結果的にあの事件が起きてしまった。
「ほらー放置するから!こいつ屑野郎ですよ、もっと他に殺ってますよ」と燃え上がる渋川は正義マンだなあと思っていたけど。
エンディングを見ると渋川こそがポイント至上主義だったのでは。

ともあれこれは爽快感を味わうものでも、正義の剣で悪人をぶった斬る話でもない。それでも面白かった。起訴してやりたいくらい憎い奴がいても、シナリオの分岐ルートを見るとこいつは不起訴にしないといけないとか。主人公の清崎がプレイヤーの意思に沿うとは限らない。その手を汚すこともある。

下記のサイトもいろいろ考察していて面白いと思った。

だらだらゲームの話の続き。
【リーガルダンジョン】一周目完了。周回開始しました。


https://chocolade03.site/archives/4678

細かい書類を読むのも一興なので、興味があったらやってみるといい。
あんまり高いゲームでもないのでお手軽に暇つぶしができる。

リーガルダンジョン case:3

何となくわかってきた。
このゲームは正しいものを選ぶのではなくて、昇進のためのポイントを稼ぐものなのか。もちろん怪しい人物をしょっぴいて御用にするのも一つの遊び方だけど、登場人物は一様に成績、ポイントを気にしている。

だからうまくやればこうやって昇進できる。
ただしこれは必ずしも正義じゃない。渋川の言うような存在を救うための称号じゃない。そしてエンディング13で明らかになる通り、プレイヤーキャラの清崎はとあることに関与し、上記のエンディングとは全く異なる結末をむかえている。

以下エンディングに関するネタバレ。


Read more “リーガルダンジョン case:3”

リーガルダンジョン case:2

最後の評価画面の右下にちっこい「ショップ」と言うものを見つけた。クリスマスツリーとかイースターエッグ?とりあえず買ってみたらこうなった。

ヒントキャラだけでも邪魔なのに……。

邪魔くせえ……。
(なお右上の設定でオンオフできる、ヒントキャラも止められる)

軽く一度シナリオを終わらせたのだが、昇給しただけで終わった。
主人公はどうやらそこそこ美人な警部補らしい。
部下は典型的なタイプのの原田巡査部長、新しいこと、自分にしかできない事を考えてしまう新米巡査の渋川。不起訴にした人物の行方を気にしたり、点数だけ見ている上司に毒を吐いたり。
成果が評価されて点数になり、それで昇進していくことに不満があっても、犯罪者を起訴することとは関係ないと原田はいう。情状酌量の余地があるかどうかは裁判所が決めることなのだ。

2週目以降は書類の空いている部分はほぼ埋まっている。
ただルート分岐で違うところへ来た場合はそうとは限らない。ルートの分岐は調書を書き上げてからのバトルモードでの判断が影響する。簡単にいえば起訴するか起訴しないか。

渋川はいろいろ調書を読んで判断をどうするか尋ねてくる。

「アイツ、悪魔ですよ…法の抜け穴に潜んでる連続殺人鬼じゃないですか。被疑者にも人権が、とか言いますけど、亡くなった人には人権も何もないでしょう?僕たちの言葉、僕たちの行いで、お互いに与えあう価値。僕にとっては、それが人権なんです」


いやこのゲームでは調書じゃなくて意見書か。でもこれは感情論で書くものではなくて、淡々と法律や過去の事例に則って記入していく。ただそこに書き手の意思が反映されないかというと、そう言うわけでもない。一見筋が通っているものばかり追っていると、不起訴ばかりになってゲームオーバーになる。優秀な部下が集めてきた情報をしっかり読むのもまた警部補のお仕事。

逆転裁判でもそうなんだけど、最初は軽微な事件。
そこから調べていくと所謂「秘密の暴露」が出てくる。いくつものストーリーが集まるこのゲーム、分岐をすべて埋めたら一体何が出てくるんだろうか。

リーガルダンジョン case:1

ダンジョンと行ってもガチな探索ではない。
このゲームは色々な調査から得られた情報を、性格にまとめていく。

ある程度該当する情報は簡単に入力できるようになっているので当て嵌めればいいが、一番最後に被疑者とのバトルが発生する。まともに調書を読んでいればすぐに矛盾を突き返せれるのだが、中々うまく行かなかったり、

部下からのメールで状況が変わることも多く、こまめな連絡を心がけたい。

Switchなので画面が細かくてやや見辛い。
カーソルクリックなので余計にうぐぐ………となる。分岐がいろいろあるので、これは楽しめる………かな?