カミジョウなる人物が喫茶店で派手に吐血して自殺。そのカミジョウの部屋に捜査しにきた凶犯課のシロヤブ、クロヤナギ、そしてウエハラ。そこで彼らは膨大な量の(具体的には1000個の)鍵を発見することになる。今回はその鍵を一つずつ開けていくシナリオ。

凶犯課の面々。一番後ろで不気味なオーラを放っているのがウエハラである。

ここで報告されたカミジョウのデータはあまりにも手がかりがない。
遺留品にも薬物反応はないし、職場でも人気があるし、好意を寄せる女性も少なからずいたという。しかし全くカミジョウは興味がないようで、ゲイではないかという噂すら流れていた。まあ、こんな情報はクロヤナギの「くだらねぇ仕事してんじゃねーよ どんな聞き込みだよ」の一言に集約される。
一言で言うなら、カミジョウは普通の人間に見える。

しかし、シロヤブの勘によると、カミジョウと郵便屋は繋がっているという。先日のタワーマンションで配達屋(郵便屋?)の存在を知ってから、郵事連の動きが活発になった。その矢先にカミジョウが死んだ。何か関連があるのだろうか。

ここで改めてウエハラが紹介される。既にカミジョウの操作でシロヤブとクロヤナギに同行しているが、一応サカキの代替という形で配置された。
だが、ハトバの言葉にドキリとさせられる。
「オマエが配属になる経緯がキナ臭いんだよ」
それ以上は聞かれないものの、ハトバの勘の良さは流石凶犯課課長と言ったところか。

で、とりあえずシェルターの操作に向かったシロヤブとクロヤナギとは別に、ウエハラは法医学センターのヒロオカの元へ行く。そこでカミジョウの庭から発見された無数の鍵についての報告を受ける。ついでにヒロオカのコレクターとしての話も聞かされる。

変な人が多いゲームだから驚かないけど、しかしすごい趣味である。

そして現段階で判明した鍵はほとんどが古いコインロッカーのものらしい。ほとんどが廃棄処分されているそうだが、一つだけ新しい鍵があった。ヒロオカ曰く「25区センター駅構内のロッカー」の鍵らしい。残りの鍵を鑑識に託して現場に向かう。

まあそのコインロッカーから出てきたのも鍵なんですが。それと女性の写真。
女性の写真はデータ照合のために送信。

クロヤナギ曰く「これはカミジョウが作り出したゲーム」なのだ。テーブルトークの達人であったカミジョウは、ルールブックを作るのも得意だった。つまり、今回のシナリオはすべてカミジョウの思惑の元、我々はただ動くだけと言うことになる。追っていけばカミジョウのなにかがわかるようになるだろう。
今回ロッカーに入っていた鍵はクロヤナギが使う先を知っているようだ。

というわけで、都会のオアシスである雑居ビルに来た。オネエなマスターに軽く挨拶して、鍵を使う部屋を聞く。この間にクロヤナギの副業についても語られるがその辺りは省略。
マスターはGLG、Good Looking Guyの部屋ね、と即答。
意味がわからん、というクロヤナギに「こんな簡単な英語もわからないんですか」と驚くシロヤブ。この時のやりとりが大好き。

「日本人が日本語オンリーで何が悪い?」
「オンリーは単語だろ?2つ以上になると呪文だ もはや言葉じゃない」
「私はそんな教育を受けた覚えは無いッ!」
「英語の日は全部休んだ 悪い?」

潔い開き直りである。私の場合は数学がそれに当てはまるが、まあそれはいいとしてこのGLGの部屋が問題なのである。そこにまた新しい鍵があるのだろう。
狭い個室にPCが一つ。そこをカミジョウは5000万の3年契約で買い取ったらしい。管理されない、安息の場所としてなのだろうか…。
そのPCから入れるチャットルーム、その部屋に鍵がある。すぐ画像を鑑識に転送して、部屋を割り出して、バイク便女子高生のタカハシに鍵を持ってこさせろと【チャットで】シロヤブに命令するクロヤナギ。ブラインドタッチの達人ともなれば、会話するよりも打ち込んだ方が早いと言うことである。

中略して、タカハシが目的の部屋に到着。チャットルームに姿を見せる。
そこがどこなのかというと…向かいのビルだった。
GLGの個室はスモークガラスになっていて、こちらから外は見えないがあっちからは丸見えなのだと言う。つまりカミジョウは露出癖があった?だから死に方も公の場で、派手に死んだと言うのだろうか。うーん、納得がいくようで腑に落ちない答え。

タカハシのいる部屋にシロヤブとウエハラは移動して、クロヤナギは引き続きGLGのPCで何かチャットを続けている。この相手がわかるのはもう少し先である。
そして部屋に置いてあった鍵、これがまたちょっと変わった鍵。レトロというか、RPGで見かけそうというか、まあ普通の鍵じゃない。とりあえず鑑識に回そうというシロヤブに、タカハシは25区随一の鑑定屋を紹介するという。まあ餅は餅屋というし、その鑑定屋に鍵を託すことに。

タカハシのいう鑑定屋の場所にあったのはコンビニ。普通のコンビニ。
そこで「WC貸してください」というと丁寧にWCの場所を教えてくれる。

「奥の扉を進んで突き当たりを右に出て4つ目の扉を進んで最初の左側の通路を曲がってその先の十字路を右に突き当たるまで進んで2つ目の扉を抜けると階段に出るので下がりきってから右の非常口を出て登り階段を一番上まで上がるとT字路に出るのでその先がWCになります」

ヒエッ……長い。そしてタカハシから託された4つの鍵。この使い道も長い。
試されるプレイヤーの記憶力。タカハシのは忘れた。ただこの鍵鑑定屋へのルートは後でもう一度来ることになるので忘れてはいけない。忘れるが。

「最初の扉を抜けてから奥の扉があるでしょ?
そこの先の1個目の鍵は御納戸色で1発目の左側の通路を曲がると十字路があるんだけどその前の2個目の鍵が鬱金なのね
確か蘇芳が一番最後だったと思うけど3番目は2つ目の扉を抜けたところで常磐色だったから非常口を出る場所なの
最後のT字路を出てどっちかに行くとWCに出るから全部正解していれば開くよ
1つでも間違えてたら最初からやり直しだからまあ気張ってちょうだいね」

たどり着いたのは確かにWCである。横に検査用の小窓があるだけで、至って普通のトイレである。タカハシにおちょくられているのではないかとぼやくシロヤブ。男二人でトイレにいるのもなんだかアレだけど。

その小窓から鑑定士のオカモト登場。あたふたしているうちに鍵を預け、そしてあっさり鍵の場所が判明。何者なんだ、オカモト…。

そしてたどり着いた一つの部屋。その部屋の何かを開けてまた鍵を入手。鍵の形から入ってタンスとかの鍵じゃ無いかなと思うけど、どこを開けたとかはわからない。その鍵はどうやら新型の車のものだな、というクロヤナギ。流石クールビューティ、モーターショーとか興味があるんだなあと思ったらコンパニオンとしてバイトしてるそうだ。しかも売れっ子で企業間で取り合いになるくらいだと。この殺伐とした25区の癒しといったところか。

マンションの地下駐車場に停めてあった一台の車に乗り込む面々。ボタンがいっぱいあるのだが、クロヤナギは適当にぽちっとなする。運良くナビが読み込まれて目的地へのルートが判明。運良すぎる。

ウエハラよ、その位置にいると事故った時にフロントガラスをぶち破って外に飛び出してしまうぞ。

辿り着いたのは25区外、26区として開発予定されている土地。海辺に白い建物が静かに立っている。表札には「上条」。そして鍵はかかっていない。とすれば、ここが今回のゴールなのか?カミジョウが導きたかったのはこの場所なのだろうか?

家の中には女性が一人。
彼女のことを「マチコさん」と呼ぶクロヤナギ。マチコとは彼女の名前では無い。契約同居人という存在で、結婚できないもの同士が契約して共に生活をするというのだ。しかしずっと一緒に住むことはできないらしい。契約者はたまに家に帰るだけ。同居人は家で待ち続ける。故にマチコ。何だか切ない。契約同居だとしても、別に日々一緒に生活してもいいんじゃないのかと思うけど、ここではそういうわけにもいかないのだろうな。そもそも戸籍をいじる行為ではない、と言っているので、互いの接点がどこかで露わになってしまうと困るということなのかなあ。

で、カミジョウはここに凶犯課を招き入れたかった。それがマチコから告げられる。一連のゲームのゴールはここであった。

「カミジョウは潜水夫ですよ 彼が一番最初の潜水夫です」

潜水夫は郵便屋の一派である。あの配達屋を監視する上役を潜水夫と呼ぶ。彼らは強化訓練された手練れである…。要するに殺し屋である。その最初の存在がカミジョウ。
彼は悩んでいた。【苦情処理】をすることに。潜水夫となることにより、身元は抹消された。すでに現役からは退いていたが、それ故にその存在が郵事連には邪魔だった。引退したとはいえ、生きている限りいつ情報が漏洩するかわからない。カミジョウは殺すしかなかった。

カミジョウは冒頭で言っている。

俺は オレではない 形を失った肉の塊だ

感情という波動は もう流れてこない

静かに ただ静かに 死にたいだけだ

無意味に 死にたい

漠然と 消えたい

すべてと決別することで すべてと関わることになる

俺がオレでなくても 俺は消えない

時間は過ぎるんだよ 永遠に… 忘れるな

クロヤナギは最後にマチコに尋ねる。彼が最後に来た時、誰かに会う約束をしていなかったかと。そしてそれは、管理人であることがわかった。管理人といえば、そうあのタワーマンションの管理人である。

カミジョウが仕掛けたのは、自分を殺すことで郵事連の監視から逃れること。同時に彼の秘密を知っていると思われるマチコを郵事連の目から遠くに置くこと。だから彼は「ルール」を駆使してこの事件を遠くへ導いた。けれど、凶犯課に真実を知ってもらいたかったのではないだろうか。遅かれ早かれ凶犯課はマチコの元にたどり着くのだろうから。

鑑識の結果、鍵と共に見つかった女性の写真は、過去にカミジョウが潜水夫時代に殺した女性であったことが判明する。
郵便物が濡れていた、ドアのノックがうるさかった、そんな他愛のないクレームで人を殺す社会。歪んだこの社会を、カミジョウはどこかに伝えたかったのかもしれない。ひたすら切ない話だった。

最後に、海辺の家のインターフォンを鳴らす者がいた。

「……………おかえりなさい…」

カミジョウは死んでないと思う。彼の生み出した多くのゲームルールによって隠れてしまっているだけで、彼は生きているはずだ。解剖されたのはダミー。そして、今度こそマチコの元へ帰っていったはずだ…。そう思いたい。