特殊部隊作戦計画

オウムガイ特殊部隊の作戦計画書から読み解く今回の事件。
スターダスト製薬という母体はそれなりに醜聞が広がって株を下げているものの、未だこうした組織的な行動を取れる力は残っている。某ゾンビゲーの死神がいる部隊みたいな。

作戦計画書は以下の3つがある。


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35周年記念パーティー

クソやばい薬を作っている研究所にマスコミをいれて会見を行うと聞いたほとんどの人間が「まじかよ」となったのは言うまでもない。藪蛇どころではない、中にいるのはゾンビやゾンビやゾンビなのだ。
普段からいい噂のないスターダスト製薬のこの第一研究所を開放し、少しでも疑いを晴らしたい…………

…………などと思っているのはごく一部のおめでたい人間だけで、ウィーラー達の行動を見ればスターダスト製薬側が第一研究所を完全に見限り、表向きはガス爆発ということにしておき、暴走したアレキサンダーが生み出した変なものとかあったみたいだけど、もう終わったよ!燃え尽きたよ!アレキサンダーも死んだよ!とまとめたいのだ。
なにかあるとすぐに滅菌しにかかるどこかの国と同じである。

そんな中、特別な演題を3つも用意してドヤるジェイソン。
1つは小さな鍵、1つはバルブ、1つはショットガンの弾薬が入っている。折角のギミックだし、なんかいれとこと思う気持ちはわからないでもないのだが、原稿は使いまわしなので一定の言葉でオープンしてしまうのは意味があるのか……?まあメタ的なアイテム入れなんだけど。
ちなみにこれはいいお値段らしく、(おそらく)アレキサンダーから苦情が来ている。
記念日発言の下書きより)

しかし上記の下書きを読むとなかなかに頭が痛い。
あんな研究やこんな研究、そんな植物や胞子があるところへ案内するのだろうか。旧館に行かせるつもりはないようだから、なんだろうか……あの妙なワームみたいなのだろうか。

アレキサンダーは怪しんでるしウィーラーも「えぇ……」みたいな反応をしているけど、スターダスト製薬としてはもうこれ以上第一研究所が存在していては困るわけだ。

0147の正体について

ゲームそのものは比較的簡単で爽快感もそれなりにあり、適度な謎解きもあって簡単なバイオだのかわいいバイオだの言われている本作だが、前作に続いてそれなりの設定があるので私はそっちばかり見ている。

それで謎なのが墓守りが埋葬した「0147」である。
その「0147」はアレキサンダーがブチギレたウイルス紛失事件に関わっている。独自ルート(おそらくトマス)から手に入れた赤道ウイルスを盗んだ「0147」はディックが調査した頃にはもう死亡しており、墓園に埋葬されたという。ディックはそれで「はい、おしまい!」となったのだが、疑問点はいくつも残る。

  • 盗まれた「赤道ウイルス」の行方を追っていない
    ただし、元々ディックはこの捜査に乗り気じゃなかった
  • 墓守りは一体何がしたかったのか
    →廃棄された実験体をなんとかしようとしていた。
  • まさか前作のジョージじゃないよな……?
    →だとすると、内部からなんとかしてウイルスを入手したくて実験体を手懐けようとしていた?
    (ジョージはニューギニア時代を知る数少ない人物でエリスの協力者)
  • 結局墓守りは「処分」された。
    彼が持っていたという遺品はディックの所に残されたというがそれは一体何か。

もう少し考えがまとまったり新しいことに気付いたら更新する。

もし仮にジョージなのだとしたら、彼は鳩笛を使って鳩を調教することもできたし、トマスの指紋ロッカーを開けたりしていたので実験体をなんとかしようとしていたとしてもおかしくない。あの洋館にジョージは既にいなかったが、脱出に成功していた可能性も高い。

だが、墓守りの日記は割と単調で、言葉を選ばずに言うとあまり賢そうではない。
そしてスターダスト製薬のやっていることを知っているジョージなら、死体袋が動いたくらいでいちいち頭がおかしくなりそうだとか日記に書かない気もする。わざとやってるかもしれないが。

うーん。ボトルネック。

0147が最後まで手放さなかったという「赤道ウイルス」。墓守りは意図的なのか不明だが「あれ」と言葉を濁している。もしかしたら貴重なものだということは理解していたのかもしれない。0147のことを嗅ぎつけられたとき、墓園の鍵をこっそり隠しておけば「隠しておいたものを取りに来られる」と言っている。その「隠しておいたもの」とは?0147が握っていた「赤道ウイルス」以外のものが浮かばないのだけど……。

ウイルスについて

このゲームにはいくつかのウイルスが存在する。

以後考察中なので適宜補足あり。

ヘヴンダスト

ニューギニアで発見された新種のウイルス。
元々見つけたのはオウムガイというバイオテク研究会社の科学研究チームである。
プロトタイプはニューギニアの原始食人部族「トク族」の血液に由来している。このウイルスは宿主細胞の自己修復能力を促進するが、感染者の性格を残虐的にすることがある。一連の事件の後(恐らく現地住民と研究所の争い)、ウイルスはアメリカに渡り「スターダスト製薬」が開発を続け、改善型が「ヨーロッパ」と名付けらた。
改善されたのは、ウイルスがニューギニアで対応するタイプであり、ヨーロッパなどの寒帯及び温帯気候に対応しなかったため。
ホフマン等が掲げているような「人類の永生、人類の生の主導権(=人類の肉体の自己修復)」に対して、犠牲=ソンビ化する存在が多すぎるのが最大の欠点である。
(前作のエリスからのメール)

オルディントンはどのような気候でも共存できる「ヘヴンダスト」を育てようとする。
トク族に近い者をスタッフ募集の名目で集め、勝手に被検体にしてしまう。

ヨーロッパ-I型

トク族との血液類似度が63%の「第一宿主」から採取に成功したのが「ヨーロッパ-I」。念願の温帯適応性を持っているものの、宿主の新陳代謝を抑えられず不要な細胞の大量発生、腐敗の加速、更に致命的なのが知能の退化であった。
当然ながら「宿主」がいなくなってしまうとオルディントン計画が失敗してしまう。トマスはここで植物との合体をすることに可能性を見出した。

ヨーロッパ-II型

オルディントンが「第二宿主」(スティーブ)から抽出した新しいウイルス。トク族との血液類似度が99%であり、実験はほぼ成功といえた。こちらのウイルスも温帯適応型を持っているが、宿主に激しい変異を起こさせると同時に様々な機能を高める。新陳代謝が制御可能な範囲であり、現状ではこれが最も有力なウイルスである。

赤道ウイルス

トク族という民族が持つ血液はヘヴンダストに酷似していた。
熱帯研究区での研究は順調に進んでいた。赤道ウイルスは宿主に細胞の修復を促進させるが、この赤道という暖かな環境から離れてしまえば弱体化してしまうのが欠点である。
赤道ウイルスはヨーロッパと違って直接「ヘヴンダスト」と熱帯植物から生成したウイルスである。この植物の分泌物の量によって赤道ウイルスを作ることが出来るのだが、手順を間違えてしまうと「ヨーロッパ」に変化してしまう。
赤道ウイルスはトク族のもつ血液と同じサンプルを集めることで、新しい観点からウイルスを開発した。
トク族の持つ仮面に何やら謎がありそう。

赤道ウイルス-II型

トマスが発見した赤道ウイルスをアレキサンダーが改良したもの。
ヨーロッパ-II型に感染させた植物の胞子から抽出することができ、その威力はヨーロッパを上回る程。例えヨーロッパに感染した個体であっても赤道ウイルス-II型に再感染させることができる。
現段階では植物が短時間で巨大化してしまうほど強力で、沈静化もしくは無力化させるためにはかつてホフマンが研究していた分裂抑制剤を使う必要がある。
また「暴虐もの」はその性質上赤道ウイルス-II型に感染しづらいが、弱っている時はその限りではないらしい。植物を巨大化させてしまう赤道ウイルス-II型と暴虐もの、この2つが合わさるとまさにそれは「巨人」になる。