バイオ8 メモ #18

 

今回はコネクションがミランダに接触し、菌根の研究を推し進めるという事実がわかった。
コネクションは前作のミアがいた(と思われる)組織で、H.C.F.の息がかかった子会社のようなものだったはず。そうでなかったとしても、菌根を利用してエヴリンを生み出すのだから、大凡まともなところではないだろう。

ミランダ自身はエヴァが復活さえすればなんでもよかったので、研究成果としてエヴリンが生まれても喜ばなかった。彼女にとってエヴリンはエヴァのなり損ないに過ぎないのだ。
エヴリンという名も、エヴァから来ているのだと思われる。
7のラストで明らかになったE型特異菌についても、ルーカスがPCに残した文書でこう書かれている。

計画のきっかけとなったのは、◼︎◼︎での◼︎◼︎◼︎◼︎・◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎と呼ばれる新種の真菌(特異菌)の発見であった。

これが、ミランダが研究していた菌根のことだ。
クリスに操作が切り替わった後、ハウンドウルフの隊員が言っている。

「E型にあったゲノム編集の痕跡がない。こっちが原種です」

スペンサー経由でこの菌根のことを知ったのか、コネクションはミランダに接触した。
このコネクションというのは組織がまだ不明である。名前からしていろいろなところに「接続」していそうなので、今後も都合よく使われそうな予感。
前回の組織もH.C.F.が子会社的なところに研究をさせていたようだから、今回もそこと同じである可能性が高い。クリスはルイジアナの一件以来このE型特異菌の原因をずっと探っていたようだった。
そのために彼は青アンブレラを抜け、B.S.A.A.に戻ったが結局専用部隊ハウンドウルフを立ち上げる。
一体なぜ彼はB.S.A.A.を抜けたのか謎だったのだが、これはラストのB.S.A.A.がとっている行動で察することができる。

B.S.A.A.は元をたどればクリスとジルが立ち上げた組織がきっかけである。世界各地にネットワークを持ち、バイオテロなどが発生した際は当事国がB.S.A.A.にたいして無制限の活動権限を与えているほどの組織だ。欧州に本部を構え、世界各地に支部(北米・南米・極東・中東・東部アフリカ・西部アフリカ・オセアニア)を持ち、バイオテロの情報収集・予防・制圧を行なっている。
本来は5での活躍の通り、人々をB.O.W.やバイオテロの手から救うのがB.S.A.A.の仕事である。
だが、今回の動向を見る限りではB.S.A.A.もいわゆる「闇堕ち」してしまったのかと思われる。クリスたちが極秘で追いかけていたミランダと菌根について、B.S.A.A.もまた追いかけていたのだ。そして菌根が肥大して収集がつかなくなった折に、鎮圧させるためにB.S.A.A.が投入したのがB.O.W.である。

とてもタイラントに似ている。しかしあの頃と比べて格段にスマートになっているし、ヘルメットなどをかぶっていたら人ではないと気づかないかもしれない。これをB.S.A.A.が現場に投入したということは、この人型B.O.W.はほとんど完成に近いと言っていいのだろう。危険な任務地に赴いて命の危険を物ともせずに鎮圧できるなら、これ以上はない存在だろう。

だが、B.S.A.A.にあってはならないものである。

いくら平和的に使いますといっても、B.O.W.は兵器である。それを根絶するはずのB.S.A.A.が用いていたのでは矛盾してしまう。クリスもそれを知らなかったということは、オリジナルイレブンにすら秘匿されていた可能性が高い。他の派閥が他企業からの誘惑に負けたか、何かの理由でB.S.A.A.はもはや信頼できる組織とは言いがたくなった。
前述した通り、世界中にコネクションを持つB.S.A.A.である。
圧力をかければそれなりに世界が動くのではないかと個人的には思っている。
だからエンディングのクリスはB.S.A.A.の本部がある欧州へ行けと言った。その後の展開が作品になればいいなあとは思うけど、どんどん信用できない組織ばかりになっていってしまう。

5の冒頭でクリスは「この世界は守る価値があるのだろうか」と自問自答していた。
8でもイーサンの写真をみて「一体いつまで続くんだ」とこぼしていた。
菌根の件だけかもしれないし、彼にとって悲劇の幕開けとなったラクーンの洋館事件からずっと人が繰り広げていることに対するうんざりした感情があったのかもしれない。

スペンサーはこういう争いばかり続ける人類を次の次元に引き上げようとした。
ウェスカーはウロボロスによって人類を選別しようとした。

叩いても叩いても埃が舞い、いくつ潰しても争いも生物兵器もなくなりはしない。
クリスたちはこれからも活動していくだろうが、次第にそれも虚しくなって来はしないだろうか。

バイオ8 メモ #17

ミランダについて。

元々は研究者であった。それはおそらく100年前のスペイン風邪で娘、エヴァを亡くしたことが理由だと思われる。彼女はエヴァを失ったショックから洞窟に迷い込み、そして菌根と触れた。
恐らくその時点で彼女は菌根と適合し、長い命を得たのだろう。
菌根は再生の力を持つため、寿命を延ばすことなど造作もないことだった。

菌根はクリスが爆破しなければといっていたあの気持ち悪い胎児のような形をしたやつである。

この菌根には、かつてこの菌に感染したことのある村の死者達の記憶が残されていた。その中に娘、エヴァの記憶もあったことから彼女はこの菌根についての研究を始めた。あくまでも彼女は菌根の数多の記憶の中から「エヴァ」の記憶だけを抽出し、器にいれることを目的としていた。
そのために村人に菌をうえつけて洗脳し、ミランダ崇拝の土壌を作った。こうすれば誰もミランダに歯向かわず、実験に集中できたからだ。
だが、実験は思うようにいかず器になるどころかライカンだけが増えていった。

そしてミランダはこの特殊な菌を研究協力したいという組織に、菌とエヴァの胚………恐らく菌根の一部、を提供した。その組織が生み出したものこそが「エヴリン」だった。

つまり、ミランダに接触したのはエヴリンを生み出したあの組織だった(詳しくは別記)。

ミランダにとってエヴリンは未完成品だったが、そのおかげでルイジアナでの出来事を知ることができた。つまり、イーサンを介してローズのことを知った。ローズがイーサン(とE型特異菌に耐性のある?ミア)の血を継いでいるということは、エヴァを取り戻すための適切な器である可能性が高い。

どのタイミングかはわからないが、ミランダはミアと入れ替わってローズのことを調べた。
冒頭でイーサンがローズを検査に連れて行こうとしても、怒って「あなたはそればっかり」といっていたのは、ミアじゃなくてミランダだったからかもしれない。B.S.A.A.に検査されたらすぐにローズの正体がわかってしまうからだ。

でも結局クリスにはバレていたっていう………。うーん。

バイオ8 メモ #16

ミア・ウィンターズ。

私は彼女が一番怪しいと思うのだけど、今作も誰一人突っ込んでいない。

  1. いつミランダに連れ去られて監禁された?
  2. 前作の特殊工作員設定を鵜呑みにするならば、彼女はエヴリンを護送していた立場である。その謎が一切解明されないまま平和に暮らしていました、というのは虫が良すぎるのでは?
  3. イーサン本人ですら知らない、イーサンがもう死んでいてE型特異菌によって生きていることを、何故ミアだけが知っていた?
  4. その事実があるならば、二人の間に生まれた子供が特異体質であることを知っていたのでは?
  5. ミアも7でかなりE型特異菌に侵されていたはずだが、それはどうなった?

4に関していうと、ドナの家で聞いたローズについての葛藤が幻聴ではなく、本物説が浮上する。
イーサンの特性を受け継いだ可能性があるローズをなんとかしようと彼女は考えていたのだろう。
だが、それをイーサンに話すことはしなかった。イーサンに「あなたはもう死んでいるの」と言えなかったのはわかるが、ミアとて死体と暮らしていたのだ。いくらイーサンが驚異の回復力を持っているとしても、今作の彼を見る限り先はそんなに長くないのではないか。エヴリンだってなにもしなければどんどん身体が老化していったから、イーサンだって同じはずだ。
イーサンを愛していると言っても、その愛が普通のものではないことは明らかだ。常軌を逸していると言うより最早狂気の域に達している。家族を失いたくないと言う気持ちは図らずもエヴリンが抱いていた感情と同じである。ミアもまた一度はエヴリンに侵食されたから、イーサンの真実も知っていたし、イーサンに対する愛情も強かったのかもしれない。

5については、ゾイが作った薬が効いたという説で渋々納得することができなくもない。
だが、E型特異菌に感染したジャックはあれを打って白灰化した。
恐らくゾイを選んで脱出したとき、彼女が白くなって崩れてしまうのもあの薬のせいだと言える。

でもミアに打ってもなんともない。

彼女がアランと共に特殊工作員として派遣されていたのなら、それなりの対策を取っていてもおかしくない?と思ったが、同行のアランはあっさりエヴリンに飲まれていた。謎。

イーサンがカビでできていたとしたら、彼女とて健全な体とは言いにくい。
そんな二人から生まれたローズは悲劇の存在としか言いようがない。
彼らは娘を溺愛しているが、ローズはいわば異形のハイブリッドみたいなものなのだ。
勿論二人ともローズの体調を気にしており、特にイーサンはB.S.A.A.に何度も検査をしてもらっているようだ。

だけどなあ。やっぱりイーサンにはちゃんと話をすべきだったと思う。
いくら愛している人とは言え、隠してあれこれ画策するのはやっぱり見ている側は気持ち悪い。

追記

可能性は低いかもしれないし、完全に妄想の域になるのだが、ミアはまだコネクションとの繋がりがあるのでは?だからミランダも誘拐してからずっと生かしたままにしていた。最後の最後にクリスにイーサンのことを仕方なく打ち明けている様子から、ミアにはまだ何か隠してある者があるんじゃない?と勘ぐってしまう。

バイオ8 メモ #15

イーサン・ウィンターズについて。

彼についてはもう最初からバラしてしまうが、彼はもう人間としての生を終えている。
7の冒頭で廃屋でミアとの死闘を繰り広げた後、ジャックに殴られて本館に連れて行かれたのだが、あの時点で人間としての「イーサン・ウィンターズ」は死んでいた。その後の本編で活躍していたのは、あくまでE型特異菌によってイーサンとしての形を保った、ジャックたちと同じ存在だったのだ。
だから腕を切られようが足を切られようが回復薬でくっつくという驚異の再生能力を有していたというわけだ。
とはいえ、その並外れた能力からすでに「イーサンはB.O.W.説」を考えていたので、これに関しては驚くこともなく「ああ、やっぱりそうなんだ」という感想しかなかった。
ちなみに最初ドミトレスクに捕まって血を吸われたとき、イーサンは
「香味が抜けてきている」=新鮮な血じゃなくなってきている、というようなことを言われている。
(それでも死体よりはずっとましのようだ)

E型特異菌に侵されているということは、彼もまたエヴリンの一部だということだ。
彼が綺麗なジャックの話を聞けたのも、人間ではなくエヴリンのネットワークに組み込まれた存在だったからこそあそこで再会できたのだ。

でも、イーサン本人はそれを自覚していない。
ミランダに心臓を抉られて死んで、意識の奥でエヴリンにその事実を突きつけられて初めて自分が人間ではないことを知った。あのときのエヴリンは辛辣でイーサンのことを「もう人間じゃない、お前はもう死んでるんだ。その身体だってもう限界がきてる」と責め立てるけど、イーサンはその言葉を聞いて「それなら最後にローズを助ける」と言って立ち上がる。
実はエヴリンもツンデレみたいなところがあるのか。
それとも、すでに「家族」になったイーサンの「娘」は自分の姉妹でもあるから、それを助けて欲しいと思ったのか。エヴリンの行動はちょっと読めないけど嫌いじゃない。

ミランダを倒し、ローズを奪還したイーサンだったがもう身体はぼろぼろで限界だった。手は白灰化して崩れてきており、助けに来たクリスにローズを託して彼は爆弾の起爆装置をクリスから奪い取った。そして彼は根源である菌根を爆破する………………。

彼に関しては謎が多すぎて7の時点でもかなり色々考えた。
5のDLCでみつけたスペンサーの手帳の中に、セキュリティレベル9権限を持つ研究者のリストに「イーサン・W」という名前があったので、イーサンは何らかの研究員なのではという説。もっともそのリストにあるイーサンは死亡となっていたのだが、アンブレラの書類なんか信用できるか!ということでイーサン研究者説。

そして、最後にクリスが助けに来たときのセリフ「遅かったじゃないか」もミスリードだった予感。
ゲームをしていた時はイーサンとクリスは面識があって、何らかの形でイーサンの危機を知ったクリスが救出に来たのだと思っていた。イーサンが研究員で、実戦部隊がクリス達、みたいな構図である。
だが、あの直前にイーサンは洞窟内でルーカスが使っていたと思われる無線を聞いている。そこでクリスが率いる部隊がこちらに向かっていること、どうやらルーカスを追いかけていることを知った。だからクリスと面識はなかったが、近いうちに助けが来ることを彼は確信していたというのも考えられる。
最後のはイーサンのジョークだと思えばそれはそれでありなのだと個人的には思うのだ。

ルイジアナの一件からイーサンは一般人としてヨーロッパに引越しをして暮らしている。
一応最低限の重火器の扱いはクリスからレクチャーされたようだが、本人はおそらく一般市民だと思っている。だが、実のところこのイーサンはすでにE型特異菌に侵されたカビイーサンなのである。そんな状態のイーサンの娘が秘める可能性というのは………想像に難くない。

ミアについては別項で記載。

バイオ8 メモ #14

四貴族の最後の一人がカール・ハイゼンベルク。

何かブラボに出て来そうな格好とは裏腹に、体内に電気を発する期間をもつ。
他の三人と違ってこの特異体質になったことを忌み嫌っており、原因となったミランダのことを酷く恨んでいる。
元は村人であったが、カドゥの適正率が高かったために四貴族となったが、自身がミランダにとってただの実験体であることを自覚しており、いつか自由になるためにミランダを倒そうとしている。
だからイーサンを引き込んで協力しようと持ちかけるのだが、ミランダの力をどうにかするためにはローズの力が必須になる。イーサンはそれを断り、ハイゼンベルクと敵対することになる。

だが、彼はそれまでもイーサンが自分と組めるかどうかを試していた節がある。

最初こそ手を出して来たものの、モローを倒すまではだんまりを決め込んでいた。
だが、イーサンがモローを倒し、砦内のライカンたちを倒したことで彼はイーサンの可能性を見出す。
プレイ前はハイゼンベルクがライカンの親玉みたいな存在だと思っていたが、彼が操ってくるのはいずれも改造された村人たち。カドゥを与えられていることに違いはないが、ハイゼンベルクはそれを機械的に改造していく。だから、ハイゼンベルクはライカンのことをむしろ邪魔に思っているのではないだろうか。
襲われたりはしないけど、ウリアシュのようにある程度意思を持っている好戦的なライカンを、イーサンに倒させたという節はあるような気がする。ミランダを倒す際の障害は少ないに越したことがないし、あれだけのライカンを倒したイーサンなら片腕になるだろう、という算段があったのかも。

ちなみに、ここでやっとクリスに再会することができるが、後のハイゼンベルクの「あのゴリラ野郎」呼びから察するに、クリスはハイゼンベルクに協力しようという体で工場に潜入し、爆弾を仕掛けたのじゃないかなと思われる。

彼に関しては結構同情するところがあって、確かにある日いきなり被験体にされ、たまたま適応性があっただけで彼自身にとっては不名誉な「貴族」という称号まで与えられた。自身の尊厳を踏みにじられ、自由も奪い、身体も変えられ、憎しみしかないというのが他の三人と大きく異なるところだ。
一番人間らしく共闘を持ちかけ、ローズを使うということさえなければいい味方になったのではないか、と個人的には思う。