今回はコネクションがミランダに接触し、菌根の研究を推し進めるという事実がわかった。
コネクションは前作のミアがいた(と思われる)組織で、H.C.F.の息がかかった子会社のようなものだったはず。そうでなかったとしても、菌根を利用してエヴリンを生み出すのだから、大凡まともなところではないだろう。
ミランダ自身はエヴァが復活さえすればなんでもよかったので、研究成果としてエヴリンが生まれても喜ばなかった。彼女にとってエヴリンはエヴァのなり損ないに過ぎないのだ。
エヴリンという名も、エヴァから来ているのだと思われる。
7のラストで明らかになったE型特異菌についても、ルーカスがPCに残した文書でこう書かれている。
計画のきっかけとなったのは、◼︎◼︎での◼︎◼︎◼︎◼︎・◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎と呼ばれる新種の真菌(特異菌)の発見であった。
これが、ミランダが研究していた菌根のことだ。
クリスに操作が切り替わった後、ハウンドウルフの隊員が言っている。
「E型にあったゲノム編集の痕跡がない。こっちが原種です」
スペンサー経由でこの菌根のことを知ったのか、コネクションはミランダに接触した。
このコネクションというのは組織がまだ不明である。名前からしていろいろなところに「接続」していそうなので、今後も都合よく使われそうな予感。
前回の組織もH.C.F.が子会社的なところに研究をさせていたようだから、今回もそこと同じである可能性が高い。クリスはルイジアナの一件以来このE型特異菌の原因をずっと探っていたようだった。
そのために彼は青アンブレラを抜け、B.S.A.A.に戻ったが結局専用部隊ハウンドウルフを立ち上げる。
一体なぜ彼はB.S.A.A.を抜けたのか謎だったのだが、これはラストのB.S.A.A.がとっている行動で察することができる。
B.S.A.A.は元をたどればクリスとジルが立ち上げた組織がきっかけである。世界各地にネットワークを持ち、バイオテロなどが発生した際は当事国がB.S.A.A.にたいして無制限の活動権限を与えているほどの組織だ。欧州に本部を構え、世界各地に支部(北米・南米・極東・中東・東部アフリカ・西部アフリカ・オセアニア)を持ち、バイオテロの情報収集・予防・制圧を行なっている。
本来は5での活躍の通り、人々をB.O.W.やバイオテロの手から救うのがB.S.A.A.の仕事である。
だが、今回の動向を見る限りではB.S.A.A.もいわゆる「闇堕ち」してしまったのかと思われる。クリスたちが極秘で追いかけていたミランダと菌根について、B.S.A.A.もまた追いかけていたのだ。そして菌根が肥大して収集がつかなくなった折に、鎮圧させるためにB.S.A.A.が投入したのがB.O.W.である。

とてもタイラントに似ている。しかしあの頃と比べて格段にスマートになっているし、ヘルメットなどをかぶっていたら人ではないと気づかないかもしれない。これをB.S.A.A.が現場に投入したということは、この人型B.O.W.はほとんど完成に近いと言っていいのだろう。危険な任務地に赴いて命の危険を物ともせずに鎮圧できるなら、これ以上はない存在だろう。
だが、B.S.A.A.にあってはならないものである。
いくら平和的に使いますといっても、B.O.W.は兵器である。それを根絶するはずのB.S.A.A.が用いていたのでは矛盾してしまう。クリスもそれを知らなかったということは、オリジナルイレブンにすら秘匿されていた可能性が高い。他の派閥が他企業からの誘惑に負けたか、何かの理由でB.S.A.A.はもはや信頼できる組織とは言いがたくなった。
前述した通り、世界中にコネクションを持つB.S.A.A.である。
圧力をかければそれなりに世界が動くのではないかと個人的には思っている。
だからエンディングのクリスはB.S.A.A.の本部がある欧州へ行けと言った。その後の展開が作品になればいいなあとは思うけど、どんどん信用できない組織ばかりになっていってしまう。
5の冒頭でクリスは「この世界は守る価値があるのだろうか」と自問自答していた。
8でもイーサンの写真をみて「一体いつまで続くんだ」とこぼしていた。
菌根の件だけかもしれないし、彼にとって悲劇の幕開けとなったラクーンの洋館事件からずっと人が繰り広げていることに対するうんざりした感情があったのかもしれない。
スペンサーはこういう争いばかり続ける人類を次の次元に引き上げようとした。
ウェスカーはウロボロスによって人類を選別しようとした。
叩いても叩いても埃が舞い、いくつ潰しても争いも生物兵器もなくなりはしない。
クリスたちはこれからも活動していくだろうが、次第にそれも虚しくなって来はしないだろうか。