+03 YOGORE

かつてのJack Hammerは閉店し、居抜きで他のスナックに変わっていたが懐かしさに変わりはない。
マスターがモリシマトキオが来たらこれを渡すように、と木彫りの亀を置いていったらしい。
亀の甲羅を開けると中から携帯電話が出てきた。バッテリー切れてない!だけどパスワードがわからないのでメールは開けない。
なんとかしてメールを読んだトキオだが、人の残留思念がこびりついてしまう体質に若干げんなりした様子。
そして記憶をたどっていく内に、このスナックが廃墟であることに気づく。先程まで会話していたのも、ここに残った残留思念だったのだ。

トキオの携帯に残っていたメールには、自分自身の記憶を忘れるようにしたと書かれていた。
どうやら何かに狙われているらしいが、具体的なことは何も書いていない。

合間に挟まる短編小説のような日記。
どうやらこれは美流のもののようだ。GLG様と呼び、出会った頃のことをゆっくりと思い出す。

そしてミルの過去も流れ込んでくる。
24区で生まれ、シェルターで育ったこと。ミルはどちらかというと落ちこぼれの方で、勉強ができないとかそういうレベルの問題じゃなく、もっと救いようのない出来損ないだった。
こんなことを教えたのはGLGである。
24区の場末のいかがわしい店で、少年たちとカウンターに並んでいた彼女を見つけたのがGLGだった。売り専だった彼女は壮絶な体験もしてきたが、それでも記憶はどこかぼんやりしていた。
GLGはラブホテルのVIPルームに彼女を招き、露天風呂に彼女を漬けて側で眺めていた。痩せぎすで骨も見えそうなほど透けていた彼女だったが、ジロジロ見られることに対しては何も思わなかった。そんな彼女の頭を抱きかかえるようにしてGLGは言った。
「キミを買うって言ったのは、あれは今晩だけという意味じゃないんだ。キミを身請けしたんだよ」
大きなベッドに一緒に入り、でも性的なことはなにもせず、彼女の頭の下に腕を差し込んでくれた。

Read more “+03 YOGORE”

+02 TIGIRI

“/”が呪いのファイルなる物を手に入れたらしい。これは”/”がエロチャをしていた相手にもらったというが、元を辿るとGLGという金持ちユーザーが最初にエロチャの女にプレゼントされ、女は男に、男は女にというように色んな人の手を渡ってきたファイルである。
GLG、Good Looking Guy。Correctnessのあの人物と同一だと思われる。
時系列はカミジョウが自殺を図った3時間後。ネットにはとっくに動画が出回っているようだ。その3時間の間に21人もの手を渡ってきたファイル、意味がないわけがない。

だが「契」と書かれたこのファイルの鍵はとても特殊で、どれくらいかというとベンツ一台くらいかかるらしい。そんなものはやってられないとトキオは言う。”/”は中身が気になるようだが……。

結局トキオは謎のファイルに挑戦することになる。だが、ファイルそのものが鍵という特殊な状況、その鍵とは一体何なのかを知るべくいつものコンビニへ向かった。ただし、先の2編とは異なってヴァーチャルなコンビニである。
鑑定士のオカモトはこのルートでも鑑定をしてくれるっぽい。
ただし、ルートを端折ったツキたちと違ってちゃんと鍵の仕組みも解かないといけない。ヒントは鍵の色、そしてバイク便の女子高生が言っていた四聖獣がキーだ。

鍵の先はカムイネット。ここに美流がいた。
チャットの流れに乗って発言するのが大事らしい。緋色猫について尋ねるとアイテム屋にいるという情報が得られる。そこもヴァーチャルな世界のお話。赤いネコのきぐるみがトキオを迎える。

緋色猫はかつてカミジョウと机を並べて仕事をしていたらしい。カミジョウが死んだら、誰かが鍵を緋色猫のところへ持ってくるから、それを新しい鍵にバージョンアップさせるのが役目なんだとか。                                                                                                                                                                              

ともかくそのカミジョウが入れ込んでいたのがマチコさんだ。契約同居人のマチコさん。                                                                                                                                シェルター出身だから入れ込んでいた、という情報を聞いてもトキオはなんとも反応しない。あれ、24区の最後の方でいろいろな真実を知ったはずだが……記憶が一部なくなってるのは本当かもしれない。自分がシェルター育ちで、ある日発狂したことで放出されたことは知っていたはずだから。
だとすると、命令ではなく共に行動したがる”/”は……??

そのカミジョウが借りていた漫画喫茶のPCから誰かがログインをしているらしい。それクロヤナギじゃないか……?

Read more “+02 TIGIRI”

+01 NAGARE

トキオは何者かによって25区の埠頭にあるボートの中にいた。
記憶はおぼろげであやふやだが、ともかく連れてきた男に女神を探せと言われる。
チャットで”/”なる人物から10万で情報を引き出すが、その”/”は一体何者なんだ……?別の情報屋としての”/”がいるのか、それとも実は生きていたのか、まさかアヤメだったりカムイに近づいたからバビロンの女みたくトキオに憑依した存在なのか。でも外部からメッセージ送ってくるんだから最後の説はないな。

そんなわけで”/”が紹介してくれたのは実瑠という子だった。
カメラは繋がってるけどマイクはオフ。チャットでのみやり取りが出来る。どうやら彼女は女神のパスを知っているようなのだが、選択肢を間違えると聞き出せないのでちょっと厄介。
ただまあ女神のパスを聞き出せたところで、偽のアカウントじゃ入れない。というわけで”/”が夜11時にログインする別人の情報をトキオに渡すのだった。

ただし、複数のアカウントが入室した時点でエラーとなるため、本物の人物ヤギサワには別のところへ行って貰う必要がある。デタラメを伝えるのはある意味トキオの得意技だ。
女神とマイクで通話できるという権利を得たという偽情報に、ヤギサワはまんまと引っかかるのだった……。

そしてトキオに届いた一通のメッセージ。差出人はJack。Jackといえば前作でトキオがちょくちょく行っていたバーがJack Hammerだったけど、そこのマスターなんだろうか。ようこそ25区へ、と言う辺り実は25区に引っ越してるのか。いろいろ感の鋭いマスター、好きだったな。

女神の名は未瑠。またミルだ。曰く最初の実琉ともう一人いる美瑠は、女神のコピープログラムらしい。画像もCG。なんだか現代にも同じような仕組みがあるけどな……。
――が、女神は殺される。
ヤギサワは電話をかけてきてこれはサドンデスだという。タワーの住人の中で、次に誰がが死ぬかを当てるゲーム。ヤギサワはその賭けに勝ったというのだ。

そのサドンデスの中で死んだマンションの住人のリストは、あっさりと”/”から入手できる。

Read more “+01 NAGARE”

+00 UTSUTSU

さてお待ちかねのPlacebo。
ここでいくつかの謎が溶けていくことを期待。

が、プロローグとして何者かのメモを読むだけなので畳む。
シルバー事件のまとめが全部書いてあるのである意味ネタバレである。

Read more “+00 UTSUTSU”

“05 moon over 25

オオサトが覚醒した頃。
大学病院にはキリュウとイチガヤの姿があった。
あれだけイシキが親父も長くないとかなんだとか言っていたが、実際のところ親父はもうとっくに死んでいた。病院ぐるみでこれを隠蔽していたらしい。これはこれできな臭い。

オオサトはマエジマに護送されてラボに行ったという。もう我々の管轄ではないとキリュウは言う。イシキの件、オキアイ組の件、そしてオオサトの件でさすがのツキも参っていた。
結局キリュウに一週間の休暇を言い渡され、区内の美術館を勧められる。が、これも計画の一つ。何故なら裏にはハイジマの名前が書いてあったのだ。

そんなわけで閉館後の美術館にツキは侵入。
館長室に隠された扉の先にはハイジマがいた。
赤ワインを片手にハイジマは「25スポーツの記者のミキジマは私なんです」と言う。ツキはそんな事も知らずにいたから25スポーツを愛読していた。でもそれも明日で終わりだとハイジマは告げる。

ハイジマは狂言回しと言うか、芝居がかったことを好むけれど時折本当のことを突きつけてくる気がする。

一般区民の生活は虚、
あなた方みたいな人間の生活が実
虚を実が支え 実は虚がなければ存在できない
我々は その狭間で立ち回っているに過ぎません

そしてハイジマは息絶える。

Read more ““05 moon over 25”