バイオ8 メモ #15

イーサン・ウィンターズについて。

彼についてはもう最初からバラしてしまうが、彼はもう人間としての生を終えている。
7の冒頭で廃屋でミアとの死闘を繰り広げた後、ジャックに殴られて本館に連れて行かれたのだが、あの時点で人間としての「イーサン・ウィンターズ」は死んでいた。その後の本編で活躍していたのは、あくまでE型特異菌によってイーサンとしての形を保った、ジャックたちと同じ存在だったのだ。
だから腕を切られようが足を切られようが回復薬でくっつくという驚異の再生能力を有していたというわけだ。
とはいえ、その並外れた能力からすでに「イーサンはB.O.W.説」を考えていたので、これに関しては驚くこともなく「ああ、やっぱりそうなんだ」という感想しかなかった。
ちなみに最初ドミトレスクに捕まって血を吸われたとき、イーサンは
「香味が抜けてきている」=新鮮な血じゃなくなってきている、というようなことを言われている。
(それでも死体よりはずっとましのようだ)

E型特異菌に侵されているということは、彼もまたエヴリンの一部だということだ。
彼が綺麗なジャックの話を聞けたのも、人間ではなくエヴリンのネットワークに組み込まれた存在だったからこそあそこで再会できたのだ。

でも、イーサン本人はそれを自覚していない。
ミランダに心臓を抉られて死んで、意識の奥でエヴリンにその事実を突きつけられて初めて自分が人間ではないことを知った。あのときのエヴリンは辛辣でイーサンのことを「もう人間じゃない、お前はもう死んでるんだ。その身体だってもう限界がきてる」と責め立てるけど、イーサンはその言葉を聞いて「それなら最後にローズを助ける」と言って立ち上がる。
実はエヴリンもツンデレみたいなところがあるのか。
それとも、すでに「家族」になったイーサンの「娘」は自分の姉妹でもあるから、それを助けて欲しいと思ったのか。エヴリンの行動はちょっと読めないけど嫌いじゃない。

ミランダを倒し、ローズを奪還したイーサンだったがもう身体はぼろぼろで限界だった。手は白灰化して崩れてきており、助けに来たクリスにローズを託して彼は爆弾の起爆装置をクリスから奪い取った。そして彼は根源である菌根を爆破する………………。

彼に関しては謎が多すぎて7の時点でもかなり色々考えた。
5のDLCでみつけたスペンサーの手帳の中に、セキュリティレベル9権限を持つ研究者のリストに「イーサン・W」という名前があったので、イーサンは何らかの研究員なのではという説。もっともそのリストにあるイーサンは死亡となっていたのだが、アンブレラの書類なんか信用できるか!ということでイーサン研究者説。

そして、最後にクリスが助けに来たときのセリフ「遅かったじゃないか」もミスリードだった予感。
ゲームをしていた時はイーサンとクリスは面識があって、何らかの形でイーサンの危機を知ったクリスが救出に来たのだと思っていた。イーサンが研究員で、実戦部隊がクリス達、みたいな構図である。
だが、あの直前にイーサンは洞窟内でルーカスが使っていたと思われる無線を聞いている。そこでクリスが率いる部隊がこちらに向かっていること、どうやらルーカスを追いかけていることを知った。だからクリスと面識はなかったが、近いうちに助けが来ることを彼は確信していたというのも考えられる。
最後のはイーサンのジョークだと思えばそれはそれでありなのだと個人的には思うのだ。

ルイジアナの一件からイーサンは一般人としてヨーロッパに引越しをして暮らしている。
一応最低限の重火器の扱いはクリスからレクチャーされたようだが、本人はおそらく一般市民だと思っている。だが、実のところこのイーサンはすでにE型特異菌に侵されたカビイーサンなのである。そんな状態のイーサンの娘が秘める可能性というのは………想像に難くない。

ミアについては別項で記載。

バイオ8 メモ #14

四貴族の最後の一人がカール・ハイゼンベルク。

何かブラボに出て来そうな格好とは裏腹に、体内に電気を発する期間をもつ。
他の三人と違ってこの特異体質になったことを忌み嫌っており、原因となったミランダのことを酷く恨んでいる。
元は村人であったが、カドゥの適正率が高かったために四貴族となったが、自身がミランダにとってただの実験体であることを自覚しており、いつか自由になるためにミランダを倒そうとしている。
だからイーサンを引き込んで協力しようと持ちかけるのだが、ミランダの力をどうにかするためにはローズの力が必須になる。イーサンはそれを断り、ハイゼンベルクと敵対することになる。

だが、彼はそれまでもイーサンが自分と組めるかどうかを試していた節がある。

最初こそ手を出して来たものの、モローを倒すまではだんまりを決め込んでいた。
だが、イーサンがモローを倒し、砦内のライカンたちを倒したことで彼はイーサンの可能性を見出す。
プレイ前はハイゼンベルクがライカンの親玉みたいな存在だと思っていたが、彼が操ってくるのはいずれも改造された村人たち。カドゥを与えられていることに違いはないが、ハイゼンベルクはそれを機械的に改造していく。だから、ハイゼンベルクはライカンのことをむしろ邪魔に思っているのではないだろうか。
襲われたりはしないけど、ウリアシュのようにある程度意思を持っている好戦的なライカンを、イーサンに倒させたという節はあるような気がする。ミランダを倒す際の障害は少ないに越したことがないし、あれだけのライカンを倒したイーサンなら片腕になるだろう、という算段があったのかも。

ちなみに、ここでやっとクリスに再会することができるが、後のハイゼンベルクの「あのゴリラ野郎」呼びから察するに、クリスはハイゼンベルクに協力しようという体で工場に潜入し、爆弾を仕掛けたのじゃないかなと思われる。

彼に関しては結構同情するところがあって、確かにある日いきなり被験体にされ、たまたま適応性があっただけで彼自身にとっては不名誉な「貴族」という称号まで与えられた。自身の尊厳を踏みにじられ、自由も奪い、身体も変えられ、憎しみしかないというのが他の三人と大きく異なるところだ。
一番人間らしく共闘を持ちかけ、ローズを使うということさえなければいい味方になったのではないか、と個人的には思う。

バイオ8 メモ #13

サルヴァトーレ・モローについて。

彼はもともと村の医者的な存在だった(診療所がある)。
気が弱いというか優しいところがあったのだと思われるが、結局ミランダのカドゥ実験体となった。

しかしカドゥによって著しい知能低下を引き起こし、魚に近い体になった挙句その姿になることすらも制御できないという失敗に近い存在になってしまった。だからこそ他の三人よりもミランダに認めてもらおうと必死になっている。
彼が成したのは何と言ってもライカンを生み出したことなのではないだろうか。
とはいえ、彼は村の武装のためにライカンを生み出していたとは思えない。
器を得るためにひたすらカドゥを使っていた結果、ライカンが増えたのだろう。
ドミトレスク、ドナとそれぞれ特徴のある敵がイーサンを襲って来たが、モローの時はライカンがちょっと現れただけだ。ライカンの親玉、というわけでもなさそうなのだ。

倒すときの悲しい声が、モローの全てを物語っているようで後味が悪かった。

バイオ8 メモ #12

ドナ・ベネヴィエントについて。

彼女は重度の精神疾患により、対人能力が著しく欠如していた。
だが、ミランダの養子となることで「特異菌に感染した植物」を操作できるようになる。
また特定の植物の花粉を吸引させ、他生物に幻覚・幻聴を誘発させることも可能になった。ベネヴィエント邸に向かう途中でイーサンが見たミアの姿はこの幻覚によるものだった。庭師がせっせと敷地内に植えた黄色い花は屋敷のあちこちにも飾られており、屋敷そのものがドナのフィールドであったのだ。

彼女は直接的な攻撃ができない代わりに、イーサンを精神的に追い詰める。

途中でラジオ越しにミアの声が聞こえたりしたのは、本物のミアの意識が流れ込んで真実を語っているのだと思っていたけど、あれは完全にドナの生み出した幻だったのだろう。

いつも一緒にいるアンジーという人形に自らのカドゥを株分けして大事にしている。

もう一つ、屋敷の前にはベネヴィエント家のお墓がある。
墓標に記されているのは「クラウディア・ベネヴィエント」だ。1987〜1996となっており、ドナの妹くらいの年齢だと思われる。人形をたくさん備え、忠実な庭師がずっとあそこを守っているのから考えると、ドナは一定の人物にはとても優しかったのではないかなと予想。

ただ気になるのが、このドナの家だけデュークがいなかったこと。
幻覚まみれの屋敷なので流石のデュークも入れなかったということなのか、それとも。

バイオ8 メモ #11

今回はドミトレスクについて考察。
本名はオルチーナ・ドミトレスク。

実は彼女については結構細かい設定があって、身長は290cm、足のサイズは44cmだそうだ。
(ギネス記録の存命中で最も足が大きい男性よりも4cmでかい)
もちろんゲーム上の彼女のハイヒールも、その体重を支えられるようにきちんとデザインされている。
また吸血鬼というオールドな設定にそぐわぬモダンな格好でお洒落なのも結構素敵。

その正体は没落貴族の末裔であり、たまたまカドゥを投与したところ適正率が高く貴族の地位につくことができた。
ドミトレスク本人はミランダに認めてもらった結果城を与えてもらい、本物の貴族の地位を与えてもらった。だから彼女は有閑マダムのように優雅な生活に割と満足していた感じがする。後にミランダからは娘たちも与えられ、四貴族の中では最もエレガントだった。
ただ、ハイゼンベルクとは水と油で全くそりが合わない。これは以前も書いたけど、ハイゼンベルクもドミトレスクもカドゥによる知能低下がなかったため、他の二人よりも人間らしい争い方をしているんだろうなあ。

ドミトレスク本人はミランダのやろうとしている「儀式」など知ったこっちゃないらしい。
彼女は今の生活を保ちたい、それだけなのかも。

だけどハイゼルベルクから逃げ出して来たイーサンをつかまえ、弄ぶように城中を追いかけっこした結果、娘たちは全員倒される結果になった。ドミトレスクはそれに対して激昂し、イーサンに襲いかかって来た。

家族を失ったことに対する怒りで、だ。

7も8もやはりテーマは家族なのか。
そしてドミトレスクは繁栄もまた夢見ていたのではないだろうか。
でも実験体になるのは全て村の女性ばかり。彼女にとって男というのは邪魔な存在でしかないのだろうか。

なお、Wikiにはドミトレスクの患っていた病気はポルフィリン症だと書いてあった。
病気に詳しくないので一概に書いてしまうが、光線過敏症などが引き起こされるため夜型の行動になりやすく、日差しを浴びないので青白い肌になりやすいと言う。歯茎もやせ細った結果まるで歯が尖っているように見えて、それが吸血鬼伝説の元になったとか。