DISEASE -ディジーズ- Part.3

主人公は今までの出来事をどうにか胸の中に押し込めようとする。
今目の前に起きたことを正直に話したところで、医者に戻る道が開かれないことは百も承知だからだ。その幻覚を伴う病気について治療をしていたのに、悪化したとなれば免許は剥奪されたままになるだろう。
狂気とも思える感情の中、彼は病室に足を踏み入れる。

精神的に問題のある女性と、妊娠中の女性の二人がいた病室はどう見ても穏やかなものではない。
この部屋にも窓のところに女性がスッと現れる。

主人公はかつて妊娠していた女性を担当していたことがあるようだ。
だが、彼女は容体が急変し主人公が駆けつけた頃には最悪の事態になっていた。彼は、自分自身に落ち度があれば自分を責めることができると思ったが、彼の処置は何も過ちなどなかった。何が悪かったのかもわからない。この部屋はそんな彼にとって特別に感じる場所でもある。

そしてまた幻覚の世界。

妊娠をした二人の女性。
片方はお腹の中で大きな病を抱え、もう一人は死が確定していた。病の赤子を救うには………その病を移す必要がある。そのために死ぬことがわかっていた赤子に処置が施された。二人の女性には黙ったまま、である。この病院は本当にロクでもないところである。
当然ながら死産であったことを知った母親は精神的にひどくショックを受けた。誰も彼女を支えることができず、ベッドから動こうともしない。赤子を模した人形を与えると、彼女はその赤子に話しかけるようになった。そんな「ごっこ遊び」を不気味に思うくらいならもっときちんとしたケアをすべきだと思うのだが。

「治療には誰にも傷つくことのない代償が必要だ」
だが、それは不可能だと主人公は知っている。

DISEASE -ディジーズ- Part.2

次にやって来たのは診察室だ。
主人公は霊安室や霊安室の遺体よりも人としての患者と向き合うことの方が辛かったようだ。
病院に来ている以上楽しくてわくわくしている人などいないだろう。
だが、この診察室はただの診察室ではない。主人公の依頼主もこの部屋のことを気にしていたようだが、どう見てもまともな治療をしていたとは思えないのだが………。

主人公は医者に戻りたいと強く願っている。
だからどんな不思議なものが現れても、それは受け入れることができない。
正常であることを証明し、少しでも早く患者という立場から医者に戻りたいと強く願っている。
だが、こんなところでものを集め続けることが本当に彼を医者に戻すためなのだろうか?

ここでのクリア条件は『医者と犠牲者の物を見つける』である。
医者と患者、ではない。明らかにこの部屋は異質だし、まともじゃない。
新しく右側に見えるようになったのはもう一つの椅子。そこには木を剪定するハサミが落ちている。樹木の治療についてのメモも置いてある。剪定し、虫を駆除し、空洞があれば埋める。それは人間に行う処置ではない。

そして大変見づらいのだが、この画面の左側にある壁に開いた大きな穴、ここに人間の目が現れることがある。クリックすれば消えるのだが、初めて見たときはものすごく驚いた。

そしてまた世界が変わる。植物に覆われた診察室に老婆が座っている。彼女を救うために、するべきことはなんだろうか。スイッチを入れるとはどういうことなのか。

この画面はびっくりというよりぞくっとする。
そして主人公はこの謎の装置の資料を見つけた。万病を治すことができるという、医者なんていらなかったんだ!と言いたくなるようなものである。この装置は正常な人間に、病を『移す』ものなのだ。あまりにも馬鹿げている。

だが、老婆は救われた。
その対価として、老婆の病を移された青年がいる。医者として主人公は彼の治療を行わねばならない。
どう見ても生きているとは思えない。だが、ここで先ほどの樹木の治療に関するメモが役に立つ。つまり、目の前の彼は樹木であるのだ。だから、ウレタンで胸の空洞を埋め、胸部の虫を殺虫剤で駆除し、そして頭の枝を剪定して刈り取る。それができる最大の処置といえた。
おかしい。だが、主人公はいつの間にかこの世界に慣れ始めている。

DISEASE -ディジーズ- Part.1

以前はプレイしただけだったので、今回はプレイ記録を残してみようと思う。
ネタバレは全開。
ゲームのあらすじはこうである。

精神疾患による幻覚と幻聴で医師免許を剥奪された主人公。
医師免許を取り戻すため、主人公は元上司から依頼された仕事を請けることにする。
それは、ある廃病院から医療品や資料を回収することだった。

複雑なことなど何もない、簡単な作業。
しかし院内で探索を始めた主人公は、いつも以上の不調に襲われてしまう。

謎の猫。
今までと異なる幻覚。
描いた覚えのないメモ。

病院の不気味な謎、不可解な資料、そこにいた人たちの物語。
自分自身の頭の中を疑いながら、主人公はおぞましい真相に迫っていく。

主人公は廃病院に来た。そこで医療品などの回収をしていく。目の前には黒い猫がいる。この猫は猫じゃらしを使うことで、主人公の手の届かないところにあるアイテムなどを取りに行ってくれる。

まずは受付。
不気味なものを感じながらも、精神疾患が悪化したとは認めたくない彼は瓦礫の中からいろいろなものを拾っていく。輸血液、はさみ、救急箱、カルテ………。どれも捨てるほかないのにそれを集めるのはどうもおかしい。だが、自分自身が「正常」であるためにはこうしたものについていちいち考えては先に進めない。
次に集めたのは誰かの持ち物。杖や老眼鏡、聖書やトランク。

そして主人公は幻覚の世界にも引きずり込まれる。症状が「ひどく」なると彼の目の前の世界は起きている時も目の前に広がる。その世界で見つけるものが手元のノートには書いてある。

恐竜のおもちゃ、積み木、ぬいぐるみ………。
そんなものを仕事として回収するのはおかしいと思うが、主人公はそれでも正気であることを認めてもらうべく集め続ける。だが、それらは目の前の世界が消えると同時に手元から消えてしまった。
目の前に現れた謎の少年は、何気ない日常………わたあめを持って、メリーゴーランドに乗って楽しく過ごすことを望んでいたのだろうか。

彼はかなり重度の精神疾患を患っているようだ。
目の前に現れた不思議な世界についても、いつもは酒や薬で無理やり押し込んでやっと消えるのに、今回はあっさり目の前から消えた。彼はまだ自分が正常であることを証明しなくてはならない。だから、病院の奥に行く必要がある。

バイオ8 メモ #20

ミランダの行なった儀式について。

「深夜の月が黒き翼で舞い上がるとき 我らは自らを犠牲とし最後の灯りを待つのみ」

最初にルイザたちが祈りの文句で言った言葉が引っかかっていたのだが、これはまさに最後にミランダが実行した儀式そのものではないか。

イーサンが村に到着した時、エレナは「いきなりライカンに襲われた」というようなことを言った。
バイオ4や5のように予め感染した村ではなく、イーサンの登場に合わせたかのようにライカンたちは村を一斉に襲撃したのだ。これはイーサンが目的というよりも、村人を生贄にするためにミランダが仕掛けた?
いや、それを正しいとするならば、モローたちがそれまでに実験隊にしていたライカン化した村人はどうなったんだという話になる。あくまで実験場に閉じ込めて、各種新作(?)の実験台にしていたのだろうか。あまり一度にたくさんの村人を連れてくることは(村の規模的に)できないだろうし、他のライカンの実験台もしくはハイゼンベルクの改造ライカンの餌食となったのか。

追記

ミランダの記憶操作によって村人達はライカンのことを知らずにいた。なので、エレナ達にしてみれば「いきなり怪物が村を襲った」という状態なのだ。ちなみにライカンはうろついていたが、人を襲ったりはしていなかった模様。このことからライカンはある程度制御できる存在であることがわかる。

そしてミランダにとってローズという器が見つかった今、もう器を求めるための民はいらない。
またハイゼンベルクも「ミランダはイーサンが家族にふさわしいかどうか見極めようとしている」と言っていた。実際ミランダ(正確にはミランダが化けていた老婆)はイーサンに四貴族を倒させようと誘導している。鍵も隠すことなくそのまま渡している。村人をライカンが襲い、そのライカンをイーサンが倒す。まるでイーサンのレベル上げをしているようである。

フラスクと四貴族、ローズに関していうならば、これもやはりイーサンに力を集めるための手段に思える。
四貴族を倒す=力がある、と受け取ると、その力を持ったイーサンを殺すことでミランダの求める「エヴァを蘇らせるための生贄」が成立するのではないだろうか。

話が少し前後してしまうが、ミランダは菌根の力を得て村人達の心を掌握するという行為に出た。
エンディングの画像から察すると、彼女はスペイン風邪の治療と称してカドゥを村人に摂取し、そのおかげで信頼を勝ち取ったと取れるのだが、カドゥをそんなに大量に村人に摂取させて大丈夫だったのだろうか?適合する者の方が少なかったら、ライカンが村に溢れて村人が全滅しそうなものだが………。
でも思ったよりライカンになった者が少なく、ほとんどの村人のスペイン風邪が治療できた(=菌根の再生能力?)ためライカンの恐怖よりもミランダ崇拝の念の方が強かったのか。
また、あの絵からは娘が病気になって注射をしてもらったあと、父親は病気になった描写がない。つまり、スペイン風邪を根菌の持つ治癒力をもってある程度治療した上で、まだ健康な者も予防接種を受ければスペイン風邪にかからないと言ってカドゥを摂取させたのではとも取れる。
またライカンになるのは不信心だから、というレッテルを貼るというのは割とありがちな話だと思う。

「おお ライカンよ おとぎ話の 悪魔の狼どもよ
我らを食らいに来るがよい 血肉を食らいに来るがよい」

序盤にみつかるメモである。これは襲撃後に残されたものだと思われるが、ライカンはおとぎ話の悪魔として認識されていたようなのだ。そりゃ狼男だもの、そうなるよな。書いた人が何を思ったかはわからない。発狂して書いたのかもしれないし、ミランダの目的を達成するために我が身を捧げるという意味で書いたのかもしれない。

バイオ8 メモ #19

時系列をちょっとまとめてみる。

1909年 6月

  • ミランダの娘エヴァが生まれる
  • ミランダの夫、エヴァの父親については謎

1919年 8月

  • スペイン風邪によりエヴァが死亡
  • ミランダが村の洞窟内で菌根を発見し完全に適応する
  • エヴァを蘇らせるための器を求めはじめた
  • この頃に村人達を操ってミランダ崇拝の土台を作った?
  • ここからミランダはカドゥの実験を重ねていく
    最初に反適合したのがドミトレスク
  • そのあとに幾人もの村人を挟みながら、ハイゼンベルクやモロー、ベネヴィエントの四人を選び出し四貴族という座に据える

1951年

  • 当時医学生だったスペンサーが雪山で遭難しかけていたところをミランダが助ける
  • 以後彼はミランダとともに菌根の研究をはじめた
  • しかし考えの相違からスペンサーはミランダの元を去った

1966年

  • スペンサー、マーカス、エドワードと主任研究員ブランドンがアフリカで始祖ウィルスを発見する

1968年

  • アンブレラ設立

1996年

  • 洋館事件が発生

2000年

  • コネクションがH.C.F.の技術協力のもと、「敵集団を戦闘によらず制圧する生物兵器」の開発を目的として研究を始める。これよりも前にコネクションはミランダに接触し、菌根とエヴァの胚を提供している
    コネクションはこの菌根に更に手を加えて特異ゲノムを組み込んだ
  • この時期のミランダはコネクションもしくはH.C.F.の研究室にいたのではないだろうか
  • なお2004年にはロス・イルミナドス教団がプラーガを用いて実力行使に出たが、レオンによって鎮圧
    このプラーガを手に入れるためにH.C.F.はクラウザーとエイダを派遣している
  • この頃のH.C.F.はアンブレラの力がなくなったのを幸いとばかりに、力となるものを探していたようなので、コネクションを通じて先のミランダへの接触を図ったりプラーガを手に入れようとしたり、何かと躍起になっている様子

2013〜2014年

  • エヴリンが完成するも、敵性組織による奪取の可能性が浮上、エヴリンを中米支部まで移送するためにアランとミアが特殊工作員として任命された
  • ベイカー家がエヴリンによって破壊される

2017年

  • バイオ7スタート。イーサンが死亡のちE型特異菌によって復活する
  • クリスがコネクションの追跡を始める

2020年

  • ローズ誕生
  • ミランダはコネクションから離れてはいたが、イーサンの特異体質とローズのことを知りミアに成り代わってウィンターズ家に侵入する

スペンサーの言う通り、ウィルスの方が感染力が高くあっという間に広がるから、洋館事件をきっかけに一気に色々なものが噴出した。厳密にいえばこれ以前にもいくつかの問題をアンブレラは引き起こしてはいるが、大きな転機が洋館事件だろう。
ウィルスによる殺戮、B.O.W.の脅威が広がる中、ミランダは静かにカドゥの研究を続けた。カドゥは線虫であるからウィルスのように爆発的な感染を引き起こすことはない。村に厳しく緘口令を敷き、排他的なものにすることで外部の世界からもシャットアウトした。
(ただし村人の中にはデュークから古新聞をもらって外部のニュースを読んでいた者もいる)

なおスペインと聞いてロス・イルミナドス教団のことを思い出したが、そもそもスペイン風邪の発生源は不明でありスペイン風邪という名前は厳密には正しくなかった………。とはいえ、ウィルスではなく寄生虫ベースの事件がコネクションが特異型を開発している最中に発生していたのは興味深い。
プラーガの場合はサラザール家が代々教団の手から守ってきたもので、その大元はミイラ化したものだからミランダとの接点はないだろうが、寄生虫や菌のほうがよりコントロールしやすいということで開発が進んでいくのかもしれない。

RE:3の話になるが、追加されたバード博士のテキストで
「寄生虫は危ない、あれには手を出してはいけない」
というものがあったけど、一理ある。現実世界のウィルスも日々進化を続けて生き残ろうとしているが、寄生虫や菌類もまた同じだ。どれもしつこくて根絶するのは困難である。また個人の感想だが、菌や寄生虫を原因としたB.O.W.は意思を操りやすいようだから、B.O.W.として運用するならこちらの方が都合がいいのかも。