
次にやって来たのは診察室だ。
主人公は霊安室や霊安室の遺体よりも人としての患者と向き合うことの方が辛かったようだ。
病院に来ている以上楽しくてわくわくしている人などいないだろう。
だが、この診察室はただの診察室ではない。主人公の依頼主もこの部屋のことを気にしていたようだが、どう見てもまともな治療をしていたとは思えないのだが………。
主人公は医者に戻りたいと強く願っている。
だからどんな不思議なものが現れても、それは受け入れることができない。
正常であることを証明し、少しでも早く患者という立場から医者に戻りたいと強く願っている。
だが、こんなところでものを集め続けることが本当に彼を医者に戻すためなのだろうか?

ここでのクリア条件は『医者と犠牲者の物を見つける』である。
医者と患者、ではない。明らかにこの部屋は異質だし、まともじゃない。
新しく右側に見えるようになったのはもう一つの椅子。そこには木を剪定するハサミが落ちている。樹木の治療についてのメモも置いてある。剪定し、虫を駆除し、空洞があれば埋める。それは人間に行う処置ではない。

そして大変見づらいのだが、この画面の左側にある壁に開いた大きな穴、ここに人間の目が現れることがある。クリックすれば消えるのだが、初めて見たときはものすごく驚いた。

そしてまた世界が変わる。植物に覆われた診察室に老婆が座っている。彼女を救うために、するべきことはなんだろうか。スイッチを入れるとはどういうことなのか。

この画面はびっくりというよりぞくっとする。
そして主人公はこの謎の装置の資料を見つけた。万病を治すことができるという、医者なんていらなかったんだ!と言いたくなるようなものである。この装置は正常な人間に、病を『移す』ものなのだ。あまりにも馬鹿げている。

だが、老婆は救われた。
その対価として、老婆の病を移された青年がいる。医者として主人公は彼の治療を行わねばならない。
どう見ても生きているとは思えない。だが、ここで先ほどの樹木の治療に関するメモが役に立つ。つまり、目の前の彼は樹木であるのだ。だから、ウレタンで胸の空洞を埋め、胸部の虫を殺虫剤で駆除し、そして頭の枝を剪定して刈り取る。それができる最大の処置といえた。
おかしい。だが、主人公はいつの間にかこの世界に慣れ始めている。