
時は遡ってツキがまだオキアイ組にいた頃。25区が25区となる前の時代。
オキアイ組事務所の仁義と書いた額縁がまさに典型的なソレ。
古き極道といった感じで、オヤジの状態も良くねえから俺たちが頑張らないといけねえんだ、というイシキ。どうも他の組は軒並み畳んでしまったらしく、残っているのはオキアイ組だけのようだ。
そしてシギノが役員を集めて何やら話をしたらしいが、ふざけんじゃねぇ!とブチ切れてイシキが部屋から出てきて、ツキとともにとあるクラブへ向かう。
新しく出来る25区とやらには、極道のような存在はいらないのだと国は言う。まあ、不穏分子であることに変わりはないし、秩序を乱すからだというのは第三者の意見なのだろう。彼らだって悪いことばっかりやっているわけじゃない。
ツキを先に帰したあと、イシキはシギノから連絡を受ける。
事務所に戻ると、ちょうどシギノが出てきてツキにちょっと使いに出てくれねぇかという。倉庫に荷物をおいてくるだけの簡単なお仕事!簡単だなあ!中身はブランドバッグなのにどうしてハイジに連絡するんだろうなあ!

倉庫でツキを待っていたのはイソグチという男。どうやら取引をするつもりらしいが、ツキはそんなこと聞いていない。ヤクの取引なんぞしないというツキ、そっちが持ちかけたんだろというイソグチ。一触即発の事態となったその時、警察が倉庫になだれ込んできた。
麻薬取締法違反でツキもイソグチも全員逮捕である。つまり誰かに陥れられたのだが、一体誰なんだろうなあ!
シギノにはめられたことは純粋に腹が立っても、それをおそらくイシキは知っていたんじゃないかとツキは考えている。だからシギノに対しては怒りが湧いても、イシキに対してはそこまでの感情が出てこない。複雑な状態のまま、ツキは逮捕されて実刑を食らった。
その後ツキはナツメダイゴに拾われた。
ナツメダイゴ……そう、デカチンが最初に所属していた組織リパブリックの隊長だ。そういえば極道上がりのメンバーが一人いたなあ。イノマタ、サカモト、それから無口でチンチラみたいな奴が一人いたらしい。
ツキは訓練中に大怪我を追って一時離脱、療養中に樹海での事件が発生――カムイが逃走し、リパブリックが追い込むために展開したあの作戦である。イノマタもサカモトもここで殉職した。
だからツキはカムイという言葉に反応するのである。
その後はキリュウ課長に拾われて地域調整課に所属することになった。
過去を捨てると言いながら捨てきれなかったツキに、キリュウは過去を凝視し、そして捨てろと言う。










