ウィーラーの日記。


ウィーラーの日記 その1

1998.3.12 晴れ
 「第2宿主」はオウムガイ集団と「最終環計画」にとってそんな大事なのに、笑うところだった。
 そのおかげで俺はいち早くチームを率いて「第2宿主」を引き継ぐことを申した。本部も早く許可をくれた。明日にもチームと一緒に飛行機に乗って第一研究所へ行きたい。なぜなら「第2宿主」を長くアレキサンダーに任せるのは不安だ。
 遺伝子クローニング分野での経験はやっと役に立てるね。

1998.7.3 雨
 計画は順調に進んでる。
 SK1にはちょっと問題があったが、SK2とSK3の培養がとても成功した。
 今はもう記憶同調の催眠段階に入った。こうするでなるべくクローニング体のメンタルステータスを本体のと近づかせる。これで実験の変量もより良く控えられる。意外がなければ、「第2宿主」と似てるサンプル不足が根本的に解決できるはずだ。「ヨーロッパII」の研究もより一歩進めそう。

 アレキサンダーの方は迷惑を掛けずにおとなしくしてくれた。けど最近研究所は時々記者に忍び込まれている、それは嫌だな。アレクサンダーにちょっとプレッシャーをかけて、その問題を円満に解決してもらう。表の所長はまだあいつだ。

ウィーラーの日記 その2

1998.7.15 雨
 今日はSK3を一番外にいる冷凍休眠室に転移しようとした。原因は知らないが、アレクサンダーがワクワクして、この決まりをすごく賛成した。周知のように、本部と俺は彼を「第2宿主」の研究から外した。このせいで彼はずっと気抜けしてたのに、これは初めての機嫌回復だ。

1998.11.15 曇り
 信じられない、本部はそんな命令をしたと。これは取締役会の決まりか、それともXさんの直接命令か。

どっちにしろ、明日から準備しないといけない…研究は肝心な段階に入ったのに、止めなきゃ。クソ…

ウィーラーの日記 その3

1998.11.26 晴れ
 今日Xさんが直々俺に電話をかけてきた。最後の撤退についてコミュニケーションしたから、長く話した。
 ロジック的に、この計画はある程度の合理性がある。オウムガイ集団はスキャンダルのせいで大きい損失を被った。1976年に起こったニューギニア事件の影響で集団の業務は一時的に麻痺した。洋館研究所にも社外と癒着し、証拠を集めて会社を裏切ろうとした人物がいたらしい。しかも最近第一研究所が違法実験をやっている噂がとても広がっている。ほっといたら「ヘヴンダスト製薬」も「最終環計画」も必ず影響されてしまう。そうなるよりはこっちが先立って動いたほうがいい。裏切り者とラジカルなマスコミを一緒に排除して、研究所のガス漏れで起こった爆発に偽装しようか。
 でもその為には第一研究所とスタッフ全員の命をかけてしまうことになるから、残酷すぎだと思った。だがXさんは驚くほど冷静だった。「それだけの犠牲があるからこそ、偽装することができます。違いますか?」彼はこう言った。
 その考えの正しさは反論できない。もし記者たちとアレキサンダーの死体が同時に廃墟で見つけたら、誰もこれは陰謀だと思わないだろう。それを理解したが、冷や汗をかいた…
 そもそも、集団のためなら、俺もアレキサンダーもXさん自身さえも、犠牲になる駒に過ぎない…

199.11.30
 特殊部隊が手伝ってくれたから、撤退計画はとても順調だった。SK3があった冷凍休眠室でちょっと問題が発生した。もうすぐ計画の最終段階がくるから、Xさんと電話した。同じ答えをくれた。

 計画通りに進めなさい。