物語のキーパーソン、アレキサンダーの日記。
日記5〜9まで。


アレキサンダーの日記 その5

1998.9.22 晴れ
 実験の成果に驚いたよ、感染された胞子植物から分離した「赤道II型ウイルス」は立派な感染能力を持っている。物種にも関わらず、「ヨーロッパウイルス」の受験体さえ感染できる。今はそのウイルスを免疫出来るのは「第2宿主」だけだ。

1998.9.23 晴れ
 面倒くさいな、記者たちは一体どこから情報を得たかな。今は公の場で研究所が違法の実験をしていると質問した。ここに忍び込もうとした過激な奴も現れた。保安課はもうこんな事件を何回解決したが、俺はもっと気をつけるべきだ。このタイミングでミスするな。

1998.103 晴れ
 「赤道II」の研究にまた新しい発見があった。このウイルスに感染された植物の一部分は見事な成長能力を示した。数時間以内に3、4メートルほど高くて、大きい根茎もある巨大な植物になってしまう。しかもこんな植物は徹底的に消滅させることは難しい。これは勿論迷惑になるから、実験が暴走する前に効率的にそんな植物を殺す方法を見つけないと。

アレキサンダーの日記 その6

1998.10.5 雨
 予想外だったな、ホフマン時代の唯一な研究成果「分裂抑制剤」が「巨大植物」に効く武器になった。まあ一理はあるか。巨大植物を殺しにくい理由はその恐ろしい成長スピードだ。「分裂抑制剤」は細胞の分裂を緩めるから植物の成長が遅くなる、枯れる場合もある。

1998.10.11 雨
 結論は正しいが、操作は簡単じゃない。巨大植物の肝心部位に「分裂抑制剤」を注射するのが難しい。植物が安定したら、「核心胞子」(人の心臓みたいに樹液を循環させる)は根茎に隠れてしまう。今の段階に「核心」を有効に現させる方法は一つしかない:「毒を持って毒を制す」。
 それの根茎に「赤道ウイルス」を二回目に注射して、高濃度のウイルスは暫く安定した植物を活性化させる。このタイミングで現れた「核心」に「分裂抑制剤」を注射する。ちなみに、「分裂抑制剤」は長く保存されすぎたから「触媒酵素」で調和しないと活性が戻らない。
 という訳で、簡単に言うと、赤道ウイルスに感染された植物を殺すために以下のものが要る:「赤道ウイルス」・「触媒酵素」・「分裂抑制剤」

アレキサンダーの日記 その7

1998.10.12 曇り
 最近の研究によると、体が強い時の「暴虐もの」は「赤道II」に感染されにくいが、瀕死状態なら別な話になる。瀕死状態で元々体内にあるウイルスはもう新しいウイルスを排除できなくなるかもしれない。そんな「暴虐もの」更に大きくなって、恐ろしい大きさに成長してしまう。あんな怪物を仰視したら、「タイタンだ」としか思えない。
 研究は少し外れたが…実に面白い…

1998.11.8 晴れ
 取締役は全員頭を強く殴られたのか?研究所が成立35年の時にここで記者会見を挙げたいなんて、バカかな?俺の研究はこっそりしてるけど、ウィーラーの研究は表に出せる物じゃないだろう、クソ。
 落ち着け、落ち着け、いっそまずは旧館を閉鎖しよう。それで記者なんかもこっちまでこないはずだ。また、新館でのウィーラーの研究地域も閉鎖しないと。ゆっくり進もう、ミスしないように。

アレキサンダーの日記 その8

1998.11.28 晴れ
 今日ウィーラーと研究地域を閉鎖したい事について相談した時、緊張してる俺と違って、彼はとても落ち着いているみたい。これはちょっと怪しい。その逆に回収部隊はとても忙しくなって、あちこち検査している。記者会見に最大の安全を提供したいとはいえ、流石にやりすぎだ。おかしい、ウィーラーたちは何を企んでいるかな。はっきり分かっていないから気をつけないと。

1998.11.29 曇り
 もうすぐ35周年の記念日が来るから、みんなが記者会見の会場を準備している。緊張しながらワクワクしてる。なぜならこれは研究所にとって大きいイベントだ。
 ウィーラーのチームが相変わらず無関心の態度をとってる。どう言ったらいいかな、まるで記念日の祝いを参加しないつもりのようだ。そう、そんな感じ…もしかして撤退するつもりかな?おかしいけど、もし本当にそうしたいなら、冷凍休眠室でちょっとやっておきたい事があるね。「第2宿主」はみんなにとって大切だから…勝手に連れ出されてはいけない…

アレキサンダーの日記 その9

1998.12.1 晴れ
 クソクソクソ、ウィーラーたちが本当に消えた。記念日の当日?一体何をしてる?「第2宿主」の安全を確認しなきゃ、そして旧館で保存した「赤道ウイルス」…
 発言の番になったからディックに呼ばれた、クソ、行かなきゃ、何かが起きそう!

 クソ野郎、分かった、全部わかったよ。会社に裏切られた。あいつらがウイルスをリリースして、全ての出口を封じた。全て爆発しようなんて、狂ったか、ウィーラー。そうさせない、絶対にさせない。仕方ない、「第2宿主」の蘇生プログラムを起動した。そうするしかない、今俺の義手を取り戻せるのはあいつだけだ。