つづき。

オルディントンの計画書

背景:「ヘヴンダスト」の湿帯適応性ウイルス研究はボトルネックになり、宿主の損傷修復度や新陳代謝のデータはニューギニアプロトタイプよりも遅れている。

分析:主席研究員のトマスによると、原始的な「ヘヴンダスト」は古くから原始食人部落「トク族」の血液に含まれていたという。環境適応性を変えるためには、「トク族」の血液に近い宿主を探し、湿帯や寒帯の環境で長期間共存して変化がないかどうかを確認しなくてはならない。

目的:温帯気候でも、あらゆる種類の血液サンプルと共存できる「ヘヴンダスト」というウイルスを育てる。

方法:回収した「トク族」のサンプルをもとに、その血液特性と遺伝的特徴が近い人を見つけ、スタッフを募集するなどして計画に参加させる。彼らが知らないうちに、彼らをウイルス保有者にする。

成果アセスメント1:計画の実施から間もなく、血液の類似度63%の「第一宿主」から「ヨーロッパ-I」型ウイルスを採取した。ヨーロッパウイルスは温帯適応性を持っているが、宿主の新陳代謝を抑えられず(不要細胞の大量発生、腐敗の加速など)、知能を退化させる。

成果アセスメント2:第二宿主から「ヨーロッパ-II」型ウイルスの採取に成功した。二型ウイルスからは温帯適応性を持っていて、宿主に激しい変異を起こさせると同時に様々な機能を高め、新陳代謝は制御可能な範囲にある。知能のアセスメントはまだ終わっていない。

 

オルディントンの計画書の添付

「第一宿主」のスペンサー、社員番号061 血液の類似度:63%

「第二宿主」のスティーブ、社員番号215、血液の類似度:99%

「第三宿主」の○○○、社員番号×××、血液の類似度:××%(ここは塗りつぶされている)