DISEASE -ディジーズ- Part.8

思い切りEDのネタバレ。マルチエンド。

 

その一:職場放棄

怪しい隠し部屋にたどり着いた。扉は頑丈な南京錠が三つもかけられている
真ん中の機械の上の鍵に触れると一発でアウトだが、部屋の中にある鍵を二つ見つけて残りはバールで開ければいい。部屋の中にはいくつものメモがある。

その一つは箱の関わりのある、というか箱を生み出した医者と思われる人物のものだ。
箱に関わった医師たちがおかしくなり、瓦解していったこと。結果的に病院は閉鎖されることになったが、当分人はここに訪れないだろうということ。彼は病院がなくなったとはいえまだ医師であることに変わりはなかったから、だれかを使いにやることも可能である………つまり依頼人の正体はこの医師なのである。
件の女医は息子を救うための研究をしていた。だが、彼女は治療をするために使う箱のことを知った。そして研究を辞めてしまった。当たり前である。けれど倫理観の欠如した医師はその研究を受け継いだ。そして箱が生まれたのだ。

そこまで気づかなかった主人公は依頼主の元に戻った。
医師の資格と莫大な報酬を主人公に与えたのち依頼主は言った。

「忘れろ」

だが主人公の幻覚は治るどころか悪化した。そして彼は諦めた。
みんな死んでしまえばいい、と。

その二:慈悲の心

この部屋にいる「彼」にできることはなにか。
「彼」は白い箱のため、多くの病を背負ったままここに縛り付けられている。ならば、主人公ができるのはたった一つだけ………。彼を眠りにつかせることだ。

病院を後にした主人公は依頼主に資料を突きつけて追求した。依頼主は何かを知っているようだったが、結局何も口にしなかった。主人公は依頼主の手元から資料を回収し、独自に調査を始めた。だが、数年経っても何もわからなかった。そのうち病院は封鎖されて解体され、手がかりは全てなくなった。
主人公は調査を切り上げた。
今度は自身が生きていく番だ。小さな病院を経営し、地元の人と触れ合いながら生活をする。結婚もして穏やかに過ごす日々は今まで味わったことのない完璧な人生だった。
時折主人公はあの白い顔を思い出す。
そして「彼」のための墓を作った。

その三:理想の結末

「彼」は誰かのために生きてきた。誰かの苦しみだけを受け続けていた。死ぬことも許されず、逃げることもかなわない。だが、主人公は医者として、そんな彼にできることがあった。そう、主人公は「彼」を助けてあげることができるのだ。
(なお手順を間違えると主人公は何年かかっても彼を治す、と言う。だがゲームオーバー扱い)

無事治療を終えた主人公は安堵し、そして疲れに襲われて眠ってしまう。
目を覚ますと椅子の上にいたはずの「彼」がいない。いくら治療をしたと言っても、「彼」の状態は決していいとは言えない。主人公は慌てて病院を飛び出して「彼」を探したが、結局見つけることはできなかった。

そして翌日。依頼人の男が死んだ。
四肢と頭部を硬いもので殴られ砕かれた。頭部が砕かれたのち四肢がちぎられていたため警察は恨みを持った人間の犯行と断定した。だが、主人公は現場に残された石のような破片を見て犯人に気づく。
そう、犯行は「彼」が行ったのだ。
犠牲者はどんどん増えていく。医師の名簿に沿って順番に。家族も親戚も友人もすべて。
主人公は「彼」が襲うであろう人物を絞り込み、ようやく一人の関係者に会うことができた。だが、扉を開けたその少女は主人公にこう言った。

「後ろの人、誰?」

その四:白い病

視線は主人公から「彼」のものになる。
事故に遭って植物状態になってしまった「彼」を、立方体の箱に入れて上からどろどろの液体を流し込んだ。その液体は「彼」の頭の上までしっかり流し込まれて固められた。
息苦しく、痛かったのに死ぬことはなかった。いくつもの病気を植え付けられても死ぬことができない。痛みしか残らない。心も壊れなかった。
「彼」は主人公を待っていた。「彼」は20年もの間ずっと正気だった。そして待ち続けた。

「彼」は主人公のことを知っている。仲の良かった女性が赤子とともに死んだこと、イカレた友人がいること。幻覚は「彼」のせいではなく、主人公がもともと持っていた疾患であること。
そして「彼」は主人公を導く。自分を解放するために。

最高の医者は彼を治療した。主人公はこれからも人を救い続けるだろう、と「彼」は思った。
それと同時に自分をこのような目に遭わせた者たちをすべて、関係するものもすべて殺すことを考えていた。だがそれを主人公に知られれば「彼」は止められるだろう。
やがて主人公が眠ると「彼」はようやく椅子から立ち上がった。

DISEASE -ディジーズ- Part.7

猫はそれからもついてきた。
あの忌まわしい廊下を通り、主人公は手術室へ向かった。そこは一番慣れている場所で、自分に向いていると実感できる場所でもあったという。主人公は外科医だったのだろうか?

手術用の手袋をつけると全身に力が入って生きた心地になる。
手術用の帽子をかぶっている時間はとても長かった。マスクも常につけていたから、つけていないほうが違和感があるくらいだという。
手術が必要なほど深刻な肺のレントゲンを見て「いたって普通の患者の写真」と言う。
メスを見て幾度となく患者の肌を開いたことを羨ましいと思う。怯えるよりはマシ………?
(けぬき)ではなくピンセット。こう言う器具の呼び方にこだわるのも医者の特徴らしい。

この部屋で見つかるメモは不穏な病院の空気を一層濃くした。
肺の腫瘍を取り除くオペはそんなに難しいものではないが、執刀医の女性が情緒不安定らしい。
そして案の定手術は失敗した。それだけではない、彼女はメスを持ったまま廊下に飛び出していった。それはあの廊下での出来事だ。その後、手術室では残された医師が懸命にリカバリをしようとしたものの、結局失敗してしまった。メモを残した医者にとってそれはトラウマになった。手術の失敗は彼の責任ではないのに、彼は病院を離れようとしていた。

またもう一つのメモがある。これは医学生が手術見学をした時のものだ。
名医の彼女、ということは上述の女医はとても評判が良かったのだろう。だが、彼が目にした手術は学校で教わったものとは違っていた。手術室に生えている機械と患者を接続することなんて常識外だ。だけど、ここではそういうものなのだろう、と彼は思う。

かつての自分の仕事を思い出しながらこれらを拾い集めたとき、再び幻覚が始まった。

手術を待つように台の上に横たわった女性。
宣誓書から遺言状を読み、順に手術の手続きを踏む。幻覚の中の手術を終えると世界は戻った。

だが手術室の扉は閉ざされたままだ。
いくつものアイテムを拾ったのち、主人公は隠された扉から脱出することにした。

DISEASE -ディジーズ- Part.6

ここまでずっと猫は一緒にいた。ねこじゃらしを使って高いところのアイテムをとってもらったりしていた。どうやら猫は中庭が気になるようだ。

落ちていた毛糸玉の匂いを嗅ぎながら猫はそれを主人公に渡した。

おもちゃもあった。猫はかつて子供がいる家庭で一緒にそれで遊んだのだろう。一緒に落ちているおもちゃのロボットやクレヨンがそれを物語っているようだった。

幻覚はいつも禍々しいものだった。現実では考えられないようなものがいつも広がった。
でも今回は違う。すっきりした穏やかな光景だ。
そんな風景とは裏腹にこの回はプレイしていて本当にきつかった。

小さな手袋で猫の頭を撫でた小さい主人。猫はいつもこの小さい主人と一緒だった。
留守番のお礼にちょっとだけ高い缶詰をもらうこと。
たまに大きい主人が帰ってくるとシチューを作ってくれた。
けれどある日、猫は一人になった。誰もいない日が続いて猫は窓から外に出た。大きい主人と小さい主人を探すために。猫は小さい主人にたまにだが病院に連れてこられたことがあったから、この中庭に来るのは難しくなかった。
だけど、小さい主人はいなかった。大きい主人は全く変わってしまった。猫はもう穏やかな日々が戻らないことを知る。猫はずっと小さい主人を探した。

あまりにも辛い話。

ダンボールに入った猫は自分の人生が終わるのだと思っていたのだろうか。
だが、猫はタオルケットの温もりを知った。
母乳の温もりは知らなかったものの哺乳瓶から伝わるミルクの温かさを知った。
ねこじゃらしで遊んでもらい、ブラシで撫でてもらう。それは猫の生活に幸せを乗せるようだった。
猫には人間の考えはわからない。それでも居心地がいいのは確かだった。

DISEASE -ディジーズ- Part.5

彼は血の匂いが残った廊下を歩き、霊安室へと向かう。だがそこに広がっていたのは………

誰かがここで生活をしていた痕跡だった。よりにもよって霊安室で、である。
どうやらここにいたのは少々物書きをする人間のようだ。だが決して快適とは言えず、食料に困っている様子だ。どれくらい困っていたのかというと、輸血用の血液パックに口をつけた形跡があるほどだ。
だが妙なのは、その人物自身がわざとここに住んでいたようなところがある。どうしようもなくなってここに迷い込み、住むようになったわけではなさそうだった。もはや食べられないであろうチーズやパン、いくつもの本。謎だけが深まっていく。
主人公はかつてここで働いている友人がいた。検視を担当し、臓器を摘出する。多忙な彼はここで寝ることも多かったというのだから驚きである。主人公はそんな友人を理解したいと考えていたが………結局、彼との友情は終わった。

次はマネキンに足りないものを集める。それは右腕とかそういう生易しいものではない。
脳や心臓、大腸や小腸。もちろん腕や足も必要だけど。

だが、結局彼はどんな存在なのかは分からずじまいであった。
外から聞こえる悲鳴や血しぶきといった「死の音」に怯え、中から鍵をかけて閉じこもった。どうやら最初は気楽な気持ちでここに入ったのだろう。そして出られなくなった。その彼は一体どこへいったのだろうか。

DISEASE -ディジーズ- Part.4

病院の中に足を踏み入れた主人公は、次第にここが異様なものであることに気づきつつある。
目の前に広がる廊下からは錆びた鉄の匂いがし、血まみれだった。ここでなにもないなんてことはない。

普通であれば警察が調査をし、その後清掃が行われるなりするだろう。
だが、ここはずっとこのままだ。惨劇が起きたことは明らかだ。
ここで主人公はやっと自分にこの仕事を依頼して来た者について違和感を感じ始める。

そしてここで白い箱についての書類がいくつも見つかる。

  • 外見は白い立方体であるが、由来や性質は不明
  • 人体に有用な成分であるいくつかの既知の成分と、他と類似しない成分が多数含まれている
  • 中から成分を抽出し、患者に投与することで有効な結果を得られる
    • 内蔵の損傷や外傷までの治療が可能
  • 症状によって治療の手段を変更することなく、特殊な機械があれば治療は可能
  • 万能薬ともいえるが、情報漏洩のためかチームメンバーにすらメカニズムが伏せられている

白い箱の処分を提案したものもいたようだ。あの箱を使った医師たちが次々に倒れている。熱や嘔吐、幻覚や幻聴といった症状が現れていたためだ。箱から悪い成分が出ているのではないかと指摘し、書いている医師(?)自身もまた幻覚を見ている。
おかげでチームはすっかり分裂してしまったようだ。
そして、ある日一人の女性医師がメスを持って医者とナース、それを止めようとした一般人の命を奪った。白い箱を処分しようとしていた者を殺したようだ。

その殺戮の光景が広がる。主人公は犯人を探そうとする。血濡れのメスを集めながら。
そしてメスで襲いかかった女医が、一人の母親であったことを思い出した。
彼女の息子はピエロが嫌いだったが、母から送られたピエロのキーホルダーは宝物だった。優しい少年と、それが嬉しかった母親。そんな彼女を突き動かしたものは………恐らく「箱」なのだろう。