DISEASE -ディジーズ- Part.4

病院の中に足を踏み入れた主人公は、次第にここが異様なものであることに気づきつつある。
目の前に広がる廊下からは錆びた鉄の匂いがし、血まみれだった。ここでなにもないなんてことはない。

普通であれば警察が調査をし、その後清掃が行われるなりするだろう。
だが、ここはずっとこのままだ。惨劇が起きたことは明らかだ。
ここで主人公はやっと自分にこの仕事を依頼して来た者について違和感を感じ始める。

そしてここで白い箱についての書類がいくつも見つかる。

  • 外見は白い立方体であるが、由来や性質は不明
  • 人体に有用な成分であるいくつかの既知の成分と、他と類似しない成分が多数含まれている
  • 中から成分を抽出し、患者に投与することで有効な結果を得られる
    • 内蔵の損傷や外傷までの治療が可能
  • 症状によって治療の手段を変更することなく、特殊な機械があれば治療は可能
  • 万能薬ともいえるが、情報漏洩のためかチームメンバーにすらメカニズムが伏せられている

白い箱の処分を提案したものもいたようだ。あの箱を使った医師たちが次々に倒れている。熱や嘔吐、幻覚や幻聴といった症状が現れていたためだ。箱から悪い成分が出ているのではないかと指摘し、書いている医師(?)自身もまた幻覚を見ている。
おかげでチームはすっかり分裂してしまったようだ。
そして、ある日一人の女性医師がメスを持って医者とナース、それを止めようとした一般人の命を奪った。白い箱を処分しようとしていた者を殺したようだ。

その殺戮の光景が広がる。主人公は犯人を探そうとする。血濡れのメスを集めながら。
そしてメスで襲いかかった女医が、一人の母親であったことを思い出した。
彼女の息子はピエロが嫌いだったが、母から送られたピエロのキーホルダーは宝物だった。優しい少年と、それが嬉しかった母親。そんな彼女を突き動かしたものは………恐らく「箱」なのだろう。

DISEASE -ディジーズ- Part.3

主人公は今までの出来事をどうにか胸の中に押し込めようとする。
今目の前に起きたことを正直に話したところで、医者に戻る道が開かれないことは百も承知だからだ。その幻覚を伴う病気について治療をしていたのに、悪化したとなれば免許は剥奪されたままになるだろう。
狂気とも思える感情の中、彼は病室に足を踏み入れる。

精神的に問題のある女性と、妊娠中の女性の二人がいた病室はどう見ても穏やかなものではない。
この部屋にも窓のところに女性がスッと現れる。

主人公はかつて妊娠していた女性を担当していたことがあるようだ。
だが、彼女は容体が急変し主人公が駆けつけた頃には最悪の事態になっていた。彼は、自分自身に落ち度があれば自分を責めることができると思ったが、彼の処置は何も過ちなどなかった。何が悪かったのかもわからない。この部屋はそんな彼にとって特別に感じる場所でもある。

そしてまた幻覚の世界。

妊娠をした二人の女性。
片方はお腹の中で大きな病を抱え、もう一人は死が確定していた。病の赤子を救うには………その病を移す必要がある。そのために死ぬことがわかっていた赤子に処置が施された。二人の女性には黙ったまま、である。この病院は本当にロクでもないところである。
当然ながら死産であったことを知った母親は精神的にひどくショックを受けた。誰も彼女を支えることができず、ベッドから動こうともしない。赤子を模した人形を与えると、彼女はその赤子に話しかけるようになった。そんな「ごっこ遊び」を不気味に思うくらいならもっときちんとしたケアをすべきだと思うのだが。

「治療には誰にも傷つくことのない代償が必要だ」
だが、それは不可能だと主人公は知っている。

DISEASE -ディジーズ- Part.2

次にやって来たのは診察室だ。
主人公は霊安室や霊安室の遺体よりも人としての患者と向き合うことの方が辛かったようだ。
病院に来ている以上楽しくてわくわくしている人などいないだろう。
だが、この診察室はただの診察室ではない。主人公の依頼主もこの部屋のことを気にしていたようだが、どう見てもまともな治療をしていたとは思えないのだが………。

主人公は医者に戻りたいと強く願っている。
だからどんな不思議なものが現れても、それは受け入れることができない。
正常であることを証明し、少しでも早く患者という立場から医者に戻りたいと強く願っている。
だが、こんなところでものを集め続けることが本当に彼を医者に戻すためなのだろうか?

ここでのクリア条件は『医者と犠牲者の物を見つける』である。
医者と患者、ではない。明らかにこの部屋は異質だし、まともじゃない。
新しく右側に見えるようになったのはもう一つの椅子。そこには木を剪定するハサミが落ちている。樹木の治療についてのメモも置いてある。剪定し、虫を駆除し、空洞があれば埋める。それは人間に行う処置ではない。

そして大変見づらいのだが、この画面の左側にある壁に開いた大きな穴、ここに人間の目が現れることがある。クリックすれば消えるのだが、初めて見たときはものすごく驚いた。

そしてまた世界が変わる。植物に覆われた診察室に老婆が座っている。彼女を救うために、するべきことはなんだろうか。スイッチを入れるとはどういうことなのか。

この画面はびっくりというよりぞくっとする。
そして主人公はこの謎の装置の資料を見つけた。万病を治すことができるという、医者なんていらなかったんだ!と言いたくなるようなものである。この装置は正常な人間に、病を『移す』ものなのだ。あまりにも馬鹿げている。

だが、老婆は救われた。
その対価として、老婆の病を移された青年がいる。医者として主人公は彼の治療を行わねばならない。
どう見ても生きているとは思えない。だが、ここで先ほどの樹木の治療に関するメモが役に立つ。つまり、目の前の彼は樹木であるのだ。だから、ウレタンで胸の空洞を埋め、胸部の虫を殺虫剤で駆除し、そして頭の枝を剪定して刈り取る。それができる最大の処置といえた。
おかしい。だが、主人公はいつの間にかこの世界に慣れ始めている。

DISEASE -ディジーズ- Part.1

以前はプレイしただけだったので、今回はプレイ記録を残してみようと思う。
ネタバレは全開。
ゲームのあらすじはこうである。

精神疾患による幻覚と幻聴で医師免許を剥奪された主人公。
医師免許を取り戻すため、主人公は元上司から依頼された仕事を請けることにする。
それは、ある廃病院から医療品や資料を回収することだった。

複雑なことなど何もない、簡単な作業。
しかし院内で探索を始めた主人公は、いつも以上の不調に襲われてしまう。

謎の猫。
今までと異なる幻覚。
描いた覚えのないメモ。

病院の不気味な謎、不可解な資料、そこにいた人たちの物語。
自分自身の頭の中を疑いながら、主人公はおぞましい真相に迫っていく。

主人公は廃病院に来た。そこで医療品などの回収をしていく。目の前には黒い猫がいる。この猫は猫じゃらしを使うことで、主人公の手の届かないところにあるアイテムなどを取りに行ってくれる。

まずは受付。
不気味なものを感じながらも、精神疾患が悪化したとは認めたくない彼は瓦礫の中からいろいろなものを拾っていく。輸血液、はさみ、救急箱、カルテ………。どれも捨てるほかないのにそれを集めるのはどうもおかしい。だが、自分自身が「正常」であるためにはこうしたものについていちいち考えては先に進めない。
次に集めたのは誰かの持ち物。杖や老眼鏡、聖書やトランク。

そして主人公は幻覚の世界にも引きずり込まれる。症状が「ひどく」なると彼の目の前の世界は起きている時も目の前に広がる。その世界で見つけるものが手元のノートには書いてある。

恐竜のおもちゃ、積み木、ぬいぐるみ………。
そんなものを仕事として回収するのはおかしいと思うが、主人公はそれでも正気であることを認めてもらうべく集め続ける。だが、それらは目の前の世界が消えると同時に手元から消えてしまった。
目の前に現れた謎の少年は、何気ない日常………わたあめを持って、メリーゴーランドに乗って楽しく過ごすことを望んでいたのだろうか。

彼はかなり重度の精神疾患を患っているようだ。
目の前に現れた不思議な世界についても、いつもは酒や薬で無理やり押し込んでやっと消えるのに、今回はあっさり目の前から消えた。彼はまだ自分が正常であることを証明しなくてはならない。だから、病院の奥に行く必要がある。