今回はホフマンの日記。
彼の日記はかなり古いアーカイブなので、まとめて記載。ちょっと長め。


ホフマンの日記 その1

1965.12.1
 人類の進化の果は何だろう?
 俺たちは自動車・飛行機を発明して、宇宙へ行く手段も見つけた。でも自分自身はどうだろう?千年以前の先祖より、十分な自主権を得たか?死に対して、ちゃんと服を着た現代人は裸の原人よりもっと余裕に、気高くなれるだろうか?違う、死の前には誰でも平等だ、逆にもっと卑小になったことさえもありえる。この状況は変えるべきだ、命の本質は変えられるはず。それは人類の進化の果…死亡と衰弱を消す事。
 スターダスト製薬の第一研究所はもう建てた。その研究所の目標は人類を死亡から開放する事だ。取締役会に選ばれ、所長を務めるのが極めて光栄だ。俺は「最終環計画」を始め、この一生を捧げる。

ホフマンの日記 その2

1967.6.8
 皮肉だが、今まで「最終環計画」の最高成果は細胞の分裂抑制剤だった。周知のように、生き物が活躍できる原因は自分が新陳代謝し続けていることだ。細胞の分裂はそのシステムのとても重要な一環だ。もし完璧な新陳代謝を維持できれば、俺たちは衰弱しないだろう。というわけで細胞分裂を維持するのが我々の目的だ。なのに、何千回の実験の結果はまるで神様の悪戯みたいだ。俺たちが見つけたものは生物の細胞分裂を纏められる、その分裂を完全に止めることもできる製剤だ。
 勿論今までの研究結果を否定するつもりはない。予想しなかったが、細胞分裂を抑制することはある程度には大きい進歩だ。生物学的に、医学にさえ大きい意味がある。

ホフマンの日記 その3

1970.6.12
 認めなきゃならない。「最終環計画」はちょっと困難に遭った、ボトルネックと言っても言い過ぎではない。けど人類史上最大の化学成果はそう簡単に手に入れるか?もっと根気と堅持を出すべきじゃないか?
 会議中ケリの話は全然筋が通ってなかった。宿命論はどこでも売れるが俺は全然信じない。科学者である限り冷静を保って全局を考えるべきだろう。こんな狭い倫理問題に耽ると、現代の人類社会は現れない。
 人類は永生を追い求めるべきか。これはとても敏感な質問だ。でも問題をちょっと変えたら、人類は自分の命の主導権を追い求めるべきか?永生は抽象的な概念だから、みんなはよくこれを虚しさ・強欲と一緒に繋げる。でもこんな大きい概念を考えず、想像してみよう。俺たちがやっていることは自然から自分の命対しての主導権を取り戻そうとしているだけだ。昔疱瘡・疫病などの悪病を面する時、我々は何回もこうやって来ただろう。違いは今回の敵は衰弱だけだ。なぜ衰弱は病気として認められない?仮説として、もしある病は全ての人を40歳に殺すと、普遍的だから神聖になれる訳?神聖で犯しては行けない、治るという行為も冒涜になる?これじゃ可笑しいよ。

ホフマンの日記 その4

1970.6.13
 歴史を振り返ると、全て自然死亡の弁解はただ死亡には勝てないという前提の妥協と自己麻痺に過ぎない。もし死亡を有利な減少を思うと、病・飢え・屠殺の原因で無くした命は全部当たり前、もしくは神の意思だと思うべきだ。でも本当にそうなのか?もうすぐに病魔に殺される子供がいたら、その死をただ見送るだけか、それとも助けたいか?もうすぐに老死してしまう人の場合はどうするか?
 最終環計画の意味は人類を全員永生させることではない、永生は幻な概念に過ぎない。この計画の意味は人類に衰弱を面する時に選ぶ権利を与えることだ。自然に老けて死んでもいいし、若い状態を延長して病から離れてもいい。これこそは人類尊厳の思考の体現じゃないのか。なぜ選択権を奪って、全員そっちを選ばせようとしたいんだ?
 ケリが主張したようなの論点は明らかになり立てない。取締役会には頭のいい人は絶対にいる、偉大なる研究を愚論に汚させない。会議の最終決意がその証拠だ。
 嗚呼、絶対に人類を死亡という罠から救い出してみせる、そのためなら何でもするつもりだ。

ホフマンの日記 その5

1970.8.15
 今日は鼓動させるニュースがきた。本部が派遣した探索チームはニューギニアで新型の血液ウイルスを発見した。初歩的な観察によると、そのウイルスは宿主の新陳代謝を高め、自身の極限を突破させることで生物の細胞を自己修復させることができる。もしこれは本当ならば、そのウイルスはまさに「最終環計画」を成功させるためのキーポイントだ。

1970.9.1
 またいいニュースがきた。本部は俺が2期の探索チームを率いて、ニューギニアへ向かう事を決定した。これは高まってしまうぞ。「最終環計画」のリーダーとして、また新型ウイルスの研究を主導できる。これはその2つ研究を融合する絶好の機会だ。俺は断言できる、研究の突破口はもう目の前だ。勿論、先ずは落ち着かないと、ハハハ…

1970.9.25
 もう決まった、明後日のフライトでニューギニアへ向かう。第一研究所の日常事務と研究任務は全部副所長に任せた。今まで最終環計画の最高成果—分裂抑制剤は暫く保存して、俺が戻ってから現状をみて研究を再開しよう。