寡黙、協調性のなさ、無愛想、冷たい、などの要素てんこ盛りで、イベントも割と塩味なディアスルートだけど個人的には何回もやるくらい好き。
クライマックスへ向けての怒涛の流れが魅力的だと思う。

アーサーに比べて記事数が多い。
最初からなるべく台詞を拾った結果こうなってしまった。
でもディアス好きだから仕方ないね。

以下ネタバレ。
アーサーEDにも触れているので注意。

最高かよ。

アーサーEndが光へ向かっていく「the王道」だとするならば、ディアスは完全に裏の闇側になる。
けれどそれは彼が目指していたことに他ならず、すべてを知ったからこそ成し得たわけで。

ベアルファレスの仲間たち、みんな新米扱いだから麻痺してしまうけど、個人の力量は並の兵士より上回っているし、結果として大事を成し遂げた人物が多いのもすごいと思う。
忘れているキャラもED回収すると面白そうなのでいつかやりたい。

ディアスは、最初から何もかも知っていた。

けれど、クムランが指摘したように彼はティアラを殺さなかった。
また聖者たちに散々つつかれたが、彼自身の中に教皇に対する反発がかなり強くあり、それが彼をこの一連の事件に招き入れた要因でもあるわけだ。

彼にとっては憎悪や裏切りという感情が軸のようになっていた。
だから仲間たちと接する機会は最低限になった。
でもルカに対しては他のキャラよりも特別な目で見ていたと思われる。

自分と同じ宗教に携わる者。
望む望まないに関わらず、神への奉仕を義務付けられた存在。
それはディアスが捨てたかったものだったんじゃないか。

最初にパスカを連れていくと発生する会話でディアスは言っている。

貴様等の人格や思想には全く興味がない。
貴様等の行動に干渉する気もない。

けど、ルカが天使に取り込まれそうになった時、1番説得力のあることを言ったのはディアスなんじゃないかと思う。彼自身、聖書や神というものに縛られる立場でありながら、それを否定し続けていた。
干渉しないと言いながら、ルカに対しては神に対する皮肉や盲目的に崇めることの矛盾を叩きつける。
ルカを助けよう、という至極もっともな仲間の意見に対し、彼はルカが殉教者として死ぬことで天使という形をとった魔物に膨大な力を与えてしまう、ということを指摘する。言われてみればそうだ。

主人公がルカを討とうとしても、ディアスに止められる。
神に仕える身として禁忌の自殺を強要することで、ルカが思いとどまることを願ったと言うよりは、背景にある別のもの、聖者とか天使の形の悪魔とか、そういうものに力が流れることを望まなかった、という感じ。

教皇が「奇跡の書」にすがって権力をものにしていることを知っているディアスだからこそ、あれだけの言葉をルカに投げることができた。

ディアスは、他の仲間ほど恋愛っぽい流れを作らない。

それが物足りなくもある分、ラストで思い切り頬が緩むようになっている。
アーサーは終盤で「僕の妻になってほしい」と爆弾発言をするが、ディアスの場合は最後の最後で「一緒に死んでくれ」である。爆弾どころではない。ある意味生涯を共にする発言だ。

母に捨てられたという負の感情から始まる愛の渇望は、それを持つことすら許されない生活によって否定され、心の端に追いやられていった。だから、彼は主人公のことを「戦力として評価」していた。それだけのはずだった。

主人公はディアスにとってイレギュラーな存在で、だから先が読めない存在だったのかなと思う。
自分で言うくらい捻くれた性格なのに、どうしてここまで行動を共にして、新しい世界に巻き込まれても尚ディアスのことを心配したのか。
光の爆発のあと、ディアスはそのことについて考えたのかもしれない。
「使える戦力」ではなく「主人公という存在」について。

まあ、こういうゲームの主人公の思考はプレイヤー次第なので、多分こうだろうと妄想するのは楽しい。
ディアスがうっとおしいと思わないということは、それなりに彼を受け入れていないとできないことだろうし、ディアスも主人公のことを受け入れてないとできない。

最後に彼はとんでもないことを成し遂げる。
そして、ティアラとルカに後を託す。

新しいアノイア教を作れと。
そのための土台は造ったつもりだと。

ルカのこと、やっぱ意識してたんじゃん、と。

ディアスは本編でほとんど他キャラと関わらなかったが、EDでは少なくともルカやティアラ、オイゲンと関わっている。

また、彼が成し遂げたことが善でも悪でも、ただディアスと主人公のことを知っているのはごく僅かな人間のみ。それはティアラ達もだし、あのとき一緒にいた仲間もそうだと思う。
劇的なことをして歴史に名を残すディアスを、彼等はどう思ったのだろう。

ベアルファレス自体が宗教を扱った作品だから、やはりそれに多少なりとも関わっている人物はストーリー上でも説得力があるというか。神を信じる。でも、その神って一体何?と。
ルカみたいに、自分が信じている「神」と今目の前に繰り広げられている「神」は違うのだと、突きつけることができたのはディアスくらいだ(と思う)。
神って何?は他キャラでも考えることではあるけど、それを意識して、そして強く憎んでいたディアスが最後にそれをひっくり返す。
無関心で、教皇殺したら全部終わり、かと思いきや後のこともしっかり計算済み。
そこがディアスなのだ。

長々と書いたけど、結論はディアスいいよね、である。

まあ人気あるし、攻略もあるし、でも複雑すぎて彼自体を理解しきれなかったので台詞を残した。なので、やっと飲み込むことが出来た感。

ただし、特定のイベントが未発生なので、それも調査中。