つづき。
トマスの日記 その1
1985.5.3 晴れ
俺の計画が採用されたのには驚いた。オルディントンは明らかに前任者より果断で専門家の意見を聞く人だ。1986.3.3 曇り
「オルディントン計画」は施行しているが、まさかトク族の血液特徴に相応しい人がこんなに少ないとは思わなかった。あの時トク族を滅族したのは会社のミスだったな。1986.5.1 雨
良かった、今日は祝うべき日だ。計画に少し成果が生まれた。やっと「第一宿主」から「ヘヴンズダスト」の温帯適応型を採取することができた。「ヨーロッパ」と命名する。1987.8.25 曇り
「ヨーロッパ」は良い環境適応性を持っているが、ニューギニアプロトタイプの改善型の問題がやはり残っている。このウイルスは宿主の代謝と攻撃志向をひどく高める。同時に宿主の知能を、観察室での協力脱出がクリアできないほど低くする。
(この実験は宿主の知能退化レベルをテストする実験のひとつだ。俺たちは観察室で引き戸をコントロールできるステップを取り付けたもし協力できたら、この部屋から脱出することができる。でもあの連中は強い嗅覚を使って、スタッフを傷つけるだけだ)1989.3.11 曇り
解決できないな。第一に宿主の血液の相似性は63%だが、「ヨーロッパ」を改善するためには相似性を90%以上に高めなければ。
もう一つ面白い発見がある。宿主が死んでも、新しいヨーロッパウイルスに掛かったら、体がまた動き始める。1990.4.1 晴れ
相応しい宿主を見つけないとオルディントン計画は必ず失敗してしまうだろう。新しい研究方向を探すんだ。例えばだが、植物から改善点を探すのも悪くない。
トマスの日記 その2
1997.2.23 晴れ
どうやら熱帯研究区を立ててるのは正解だ。赤道はヨーロッパよりずっと安全だ。今の場所は最適というには程遠いが、もう宿主のゾンビ化はもうさせない。古い研究で使われたトク族の人が持っている血液と同じタイプの血液を持っている人がいるということが、集めた血液サンプルから判明している。これはまさに奇跡だ。これで「オルディントン計画」は続けるかも。1997.3.1 曇り
最近はあのトク族のマスクに興味があった。そのために2つ模造を作って一緒に壁に飾った。本物が何で作られているかはわからないが、模造より少しだけ重い。それも精密な秤を使わないとわからない。1997.3.1 晴れ
今日ジョージは俺の助手として配置された。彼について詳しく知らないが、ニューギニアの事件の少ない生存者の一人だということくらいは聞いた。邪魔にならないで欲しい。1997.6.18
サブの電気室にも指紋ロックを設置した。それで俺の許可無く誰も標本室の湿度コントローラーを起動できない。俺が持っているウイルス標本は唯一無二であることを保証しなくては。
トマスの日記 その3
1997.7.25 晴れ
研究は順調に進んでいる。湿度と温度が高い熱帯環境にある限り、赤道ウイルスは宿主に細胞の修復を促進できるが、そんな環境から離れたらすぐに休眠状態になって宿主の身体機能を弱くさせる。1998.1.15 曇り
赤道ウイルスに興味津々な会社がいくつかある。このチャンスで慎重に選んだ方が良い。全部の希望をこの研究に寄せるつもりはない。その他、部屋の秘密の道はもう直した。その道を使って洋館から離れる。それで万全だ。1998.1.20 雨
先日、指紋ロッカーが開けられていた。恐らく誰かが俺の指紋を盗んだのだろう。やったのはジョージに決まっている。あいつは一体何者なんだ。1998.1.25 曇り
アンディは頭の固い女だな。俺は主席研究員だというのに、助手のロッカーに関する説明を何度もする羽目になった。だが、最終的に理解してくれてよかった。パスワードはジョージの勤務番号だ。1998.1.26
今日ジョージがジムへ行ったとき、ロッカールームに行った。しかし、彼のロッカーからは鳩笛しか見つからなかった。おかしい、俺が飼っている鳩のケージで鳩を呼ぶ以外の使い道があるのだろうか。
トマスのメモ
赤道はヨーロッパと違って、「ヘヴンダスト」と熱帯植物から育成した新たなウイルスだ。1番と3番の植物の分泌物を混ぜて赤道ウイルスを作ることができる。だが2番の植物の分泌物はかなりおかしい。遠心化された赤道ウイルスと合わせるとヨーロッパウイルスに変えてしまう。
また、ウイルスはとても不安定だ。ウイルスを保存菅に入れることを絶対に忘れてはいけない。
各植物の分泌物の採取湿度は下記の通りである。(重要)1番の植物:31.4度
2番の植物:32.8度
3番の植物:29.9度(湿度をコントロールする機会はカンマの設定がないので、ただ数字を入れればいい)