明らかになった恐るべき計画の一端は以下のようなものだった。
覚書も兼ねてのメモ。
本計画は2000年、H.F.C.の技術協力のもと、「敵集団を戦闘によらず制圧する生物兵器」の開発を目的としてスタートした。
本計画が従来兵器と一線を画するのは、「制圧した敵人員を、そのまま味方戦力として取り込む」点にある。これまでの敵が、自発的に協力・奉仕する仲間へと変わるのだ。
戦闘や捕虜管理のコストを一切かけずに、逆に味方を増やす…このコンセプトに◼︎◼︎◼︎◼︎や◼︎◼︎◼︎など各国組織が飛びついたのも無理はない。計画のきっかけとなったのは、◼︎◼︎での◼︎◼︎◼︎◼︎・◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎と呼ばれる新種の真菌(特異菌)の発見であった。
生物兵器は、特異菌のゲノムをステージ4以前のヒト胚に組み込み、特定環境下で38〜40週ほど培養することで製造される。
製造された生物はただ「被験体」と呼ばれ、性能不良で実用性に乏しい「A〜D型」、諸問題をクリアした完成形「E型」とそれぞれナンバリングされた。
兵器の外見には、共通して「10歳前後の少女」が選ばれた。都市や難民など社会集団に紛れ込ませるのが容易なためである。E型被験体の第1号車である「エヴリン」は、体組織から自在に特異菌◼︎◼︎◼︎◼︎・◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎を分泌できる。
さらに特筆すべきは、菌を他の生物に植えつけることによって「対象の意識・肉体を実質的に支配できる」という点である。
対象にエヴリンがアクセスするメカニズムには不明点も多いが、緑膿菌や発光バクテリアが行う「クオラムセンシング」のようにオートインデューサーと呼ばれるフェロモンが玫瑰しているのかもしれない。エヴリンによる支配の第1段階は、「幻覚」である。
感染後まもなく、感染者は(そこにいない)エヴリンの姿を目にし、(他者には聞こえない)彼女の声を耳にするようになる。
感染者への聴取では、幻影のエヴリンは初めは少女らしく、甘えるような態度で現れるが、次第に過激な要求や命令を行うようになっていくという。
(要求には自傷行為や、他者への攻撃行動も含まれる)
そのようにして感染者への精神攻撃・洗脳をしつつ、膿を含む全身の細胞をじわじわのカビに置換していき最終的にはその肉体まで◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎のだ。
所々伏せ字になってるけど、最初の国の名前はまあアメリカやロシアっぽいね。でもゲームは2017年設定のようだけど、17年かけても結局実用できるものは出来なかったということなんだろうか。
エヴリンは特異菌から生物を生み出すことができる。これがモールデッド(カビ人間)。血清は胎内の菌糸を石灰化させるため、細胞置換が進みすぎていると宿主が死んでしまう。治療薬というよりは処分に用いるのが妥当と書いてある。あ、あの血清はなかったほうがよかったのか……?
そしてエヴリンは異常なまでに家族に執着する。自ら支配する集団を社会的に溶けこませる上では「家族」の形態が都合がいいと、本能的に察知したのか。はたまた、隔離環境で育った彼女が愛情に飢えている、と考える研究者もいたようだ。