妄想機に朱雀の鏡を使用し、元の時代に帰ってきた。妄想機の中身については…触れないようにしよう。
龍城飯店にリッチの姿はない。それどころか、九龍フロント全体が不安な妄想に包まれている。ウェイはキッズとともに妖帝がかつて風水師として青龍の見立てを行おうとしていた時代に行くと言う。そこで妖帝を止める気だ。危険なのは承知しているが、もうそれしか手段はない。恐らく青龍が最後の見立てるべき神獣となるだろうという。
生体通信で双子中心へ行くとまた新しいメール。
宗…?じいさんではなく、弟のほうからだった。さっきあげたブルークロウを宗じいさんがばあさんに注射したら、ばあさんが宗じいさんを食べてしまったと言う。文字化けして後半は読めなかったけど、もう九龍フロントも崩壊寸前である。双子中心から外には出られないので、生体通信で九龍飯店へ行く。
フロントで携帯電話に残されたキッズのメッセージを聞いた。夏先生のアクセスカードに残されていた、妖帝が青龍を見立てようとした日付。それを陰陽師の渾天儀に入れれば、奴の時代に行くことが出来るかもしれないこと。そして、残された風水師には妄人路へ入るために必要な妄想のネタ…キッズのゲームのROMを託したこと。部屋にはもう誰もいないけれど、鍵は空いていた。
部屋には、今まで姿を現さなかった紅頭五号の服が壁にかけられていた。その服からゲームROMを入手。つまり、キッズは紅頭五号だったということなのか…。だからいろんなことに通じていて、ウェイとも行動を共にしていたのか。しかし一号たちとは距離を置いて行動していたのは、キッズのポジションが流動的だったからなのか…。ともかくこれで妄想が吹き荒れる妄人路にも入れるようになった。そこにきっと玄機がいるはず。
生体通信で龍城飯店に戻ろうとしたとき、端末の下に何かがいた。
シェイカーの…形の…妄人だが…これは、リッチじゃないか。すっかり性格も変わってしまった。なんか楽しそうなので、妄人になって生きるのもいいものなのかなあ…と終盤になって思い始める。いやいや、死んだら元も子もないし。早く妄人路に行かないと。そう思ったらまたメール。また宗じいさんの弟からだ。さっきの続きで、ばあさんは端末と弟を食べて家から出て行ったらしい。もしばあさんに出くわしたら、アクセスカードを使って弟に連絡をとってというが…ばあさんどうしたのだ。宗じいさんも弟も端末も食べて、どこへ行っちゃったのだ。
龍城飯店の2階、ここで小黒は朱雀としての見立てを姉とともに受けた。でも、はっきりと運命を悟ったわけではなさそうな小黒…。まだ少しぼんやりしている。自覚することが正しいのかはわからないけれど、でも玄機は自分の運命を受け入れるために人生をやり直している。小黒は時間の制約があったとはいえ、完全に覚醒する前に見立ててしまったような気がして、少し罪悪感が残った。
神獣の力は大きい。残る二神獣も早く見立てなければ。



