帰ったらオルゴール屋が不吉なことを言う。
そういえば、探している玄機は胡同の邪気が全て消えたら現れるかもしれないと言っていたな。
さんご屋がダンスホールに新人が来たぜと言うので見に行った。まだ入れなかった。
今更だがここの街にはチェンのことを知っている人間が少なからずいて、風水師のことをチェンだと思っている人もいる。闇鍋屋のばあさんとか献血屋とか…。チェンはここのナイトクラブにいる美安(メイアン)という娘に夢中なのだが、このナイトクラブのことを気味悪がっている人も多い。一部はこの美安の執念が住み着いていると言うし…。
そのナイトクラブは小姐窟(シウジェクツ)。中に入ると上半身だけのマネキンがいた。彼女がどうやら美安らしい。
バニティミラーの効果によって、風水師のことをチェンだと思っていたが、背中に違和感を感じたらしく正体に気づかれた。美安は妄人というよりも、妄人になった女の欲がごっそりカサブタのように剥がれたものが集まって生まれた存在らしい。だから完全な肉体を求めていて、チェン経由で剥製屋から体をもらおうとしていたようだ。チェン自身も死んだ肉体を剥製屋の手を借りて体を維持していた…。剥製屋って序盤の三尸のときといい、この件といい、裏で何を企んでいるのかちょっとわからない。
美安は、肉体を手に入れればあの気味の悪い問診屋に看てもらわなくてもいいのよねえ…と呟いた。それは玄機のことか、それとも全く違う人なのか。
ダンスホールに戻ったら入口に妄人がいた。そしてそのディスプレイには小黒が映っている。
妄想メガネを使って話を聞くところによると、小黒はやっぱり玄機を探して妄人路に入ったらしい。医者なら大井路だろ、と親切にもこのモニター男は小黒を連れてきてくれたのだ。モニター男の中なら、邪気にさらされても平気なのだが、肝心の小黒はこちらを認識できていない様子。モニターって言うのは正面からじゃないと意味がないらしい。ついでに持ち物があればなおベターというので、麻雀屋に預けていたピアスを取りに行ったら、まだ信用していないので返せないと遠回しに言われた。
狭い家の住人いわく、美羅花園の北門と南門のどちらかの入口から中に入り、様子を見てきてほしいとのこと。ここの胡同、すっごく迷ってしまってつらい…。


