ここからはエピローグなのでSS多め。

結論から言うとこの世界は救われた。第333期のデミゴットたちの手によって。
そして(おそらく)調停者と繋がっていたユノがいなくなったことにより、残った者たちは調停者の力を借りず生きていくことになる。デミゴットがもういないというのは当分は平和だからというわけではなく、ゾディアックパワーを授ける人物が最早いないからと言う風に私は理解した。
ジマーはデミゴットになった時期が終盤だったから、他のデミゴットが死んだ後もこうして各地の争いの爪痕を見つめ続けている。そうなのだ。デミゴットたちは力を使い果たし、3年の寿命を終えた。
正直、エンディングくらいは救われてほしかった。
デミゴットは調停者の言うなりに操られていたように見えた。
最後に調停者と殴り合って、デミゴットという名の束縛から彼らが解き放たれて、もう一度家族や愛する人に会うという儚い希望を持っていた。でも、それじゃ断腸の思いで断ち切ったものはただ盛り上げるための演出になってしまう。クレスが弟や母親と決着をつけたように、エコが強く拒絶したように、彼らは死ぬから未練を残さないようにしていた。家族も失った。
犠牲なくして終わるような話ではない。

今はいろいろな種族が手を取り合って生きている。
それはとてもいいことだ。けれど、ブレイザーやセリンが言っていた「自由」は本当にこんな世界のことをいうのだろうか。私は納得がいかなかった。

ウランやエコがかつておいしいと言って食べていた果実。ジマーの口には合わなかったが、そのことをかつての8人のデミゴットが笑っていたような気がした(ほわーっと後ろに浮かぶ演出はややずるい、泣きそう)。