ステファノの電話に残されたボイスメッセージ。それはアリアナという女性からだった。
前作と今作で固有名詞の日本語訳も荒ぶっているので迷ったのだが、これはおそらくアリアンナ・ガッロ。リチャードの妻であり、フェルトン夫人である。そしてセレステの養母でもある。
どうやらステファノは彼女に何度も無言電話をかけていたらしい。冒頭でもかけてて、アンドレアに声かけられてビクッてしてたね。何かを話すでもなく、ただただ執着しているだけで気持ち悪い。
元々アリアンナはステファノの恋人だったのだが、おそらく見合い結婚のときに別れてリチャードのもとに嫁いだ。前回の記事で、リチャードとの結婚は冷め切ったものだったと書いてしまったが、それはアリアンナから見たらまた違うものだったようだ。おそらく彼女は彼女なりに、リチャードの屈折した人生を理解して支えようとしていたのだろう。事件が起こり、一人娘も失った孤独な夫婦をどうか放っておいて、それがアリアンナの願い。だから、ステファノとは縁を切った。
しかしステファノはそれが納得できない。
なんでアリアンナは戻って来てくれないんだ、あの忌まわしい薬のせいなのかとだんだんおかしくなっていく。
いやー遅かれ早かれアリアンナは離れるべきだったよ、こんな男から……。
で、またメイスン……じゃない、現在の時系列でローズマリーが皮なしステファノの話を聞くシーンに戻る。
ここで彼が得意げに語るメンガタスズメとは、恐らく蛾のことなんだろうけど怖くて調べる勇気がない。あの「羊たちの沈黙」の映画ジャケットに使われたのもこの蛾らしい。前作がクロックタワーに影響を強く受けたというのに対し、今回は羊たちリスペクトしすぎ。クロックタワー的な感じはしない………。
まあ、その蛾が持つ交信システムを人間に組み込んだらどうなるか?
感覚を使用せず、思ったことを送信できるようになるーーテレパシーが使えるようになる!すごい!
…………すごいか?
ただ、この手の生物ーー蟻とか蜂ーーは女王の存在がある。その女王の元で命令に従って統率を取っているのだ。これを人工的に再現しようとすると、一旦人間を催眠状態にする必要がある。そこで使われたのがメトロノームというわけだ。ただ一人一人をメトロノームの前に座らせていたのでは拉致があかない。館内放送とか使っても、場所が限定されてしまう。この手の仕組みが目指すところは単純だ。女王を生み出せばいい。
そしてその女王はセレステだった。
(英語でQueen Beeって言っちゃったけどQueen Mothが正しかったりして)
なんどもいうが、セレステの母親が大量のフェノキシルを服用したことにより、その作用がまだ胎児であったセレステに蓄積されていった。完全に憶測だが、後天的にフェノキシルを摂取した人間よりも、先天的にフェノキシルを吸収しているほうがより耐性が強くなったのではないか。栄養とともにフェノキシルが胎児のもとにたどり着くのはすぐではないし、ある程度は母親の胎内で吸収されている。
だから緩やかにフェノキシル中毒にすることができたのではないか。
まあ難しいことはこの辺にしてもう少し胸糞展開が続く。
ステファノは、リチャードを憎んでいた。
アリアンナを奪ったから。
アッシュマン家の名に泥を塗ったから。
自分より多くのものを得ていたのに、自分から何もかも奪ったから。
だから復讐した。
ジェニファーを、リチャードを犯して妊娠させた。
そうしてリチャードも、アリアンナも苦しめることにした。
正直書いててキツい。前作で結構歪んでいるところがあったが、今作の比じゃない。
リチャードのことを最初変態裸エプロン爺とかいって本当に申し訳なかった。
変な動画サムネで同じようなことを言っている人はBroken Porcelainもやって心を破壊してくれ。