撃破直後。
アーサー
「ここは・・・
もしかして・・・
『新しい世界』の中・・・?
「フィリアは助かったんだろうか・・・
外の世界はどうなったんだろう・・・
上下の感覚も無くなってきた・・・
これじゃ何も分からない・・・
でも、1人なのに寂しくないのは何故なんだろう・・・
「この声は・・・
いや・・・声じゃない・・・
フィリアの心・・・?
フィリアの意識が僕の心の中に流れ込んでるのか・・・?
「心がどんどん溶けて混じり合っていく感じがする・・・
そうか・・・
これが『新しい世界』の力なのか・・・
確かに、こんな所にずっといたら
他人と自分との境界線なんて消えてしまうのかもしれないな・・・
いや・・・それだけじゃない・・・
この世界と僕達も1つになりつつあるのか・・・
「この世界・・・
どんどん膨らんでる・・・
そうか・・・
爆発する寸前なのか・・・
僕達はこの世界の誕生と消滅に巻き込まれてしまったのか・・・
「フィリア・・・
精神と物質が融合しようとしている
この『新しい世界』の中では、
もうすぐ言葉なんて跡形もなく消えてしまうのだろう・・・
でも、そうなる前に・・・
いや、僕という人間が消えてしまう前に
ひとこと言わせてくれ・・・
「フィリア、
今まで本当にありがとう・・・
こんな世間知らずでわがままな僕と、
最後まで一緒に戦ってくれて・・・
本当にありがとう、
強さと勇気を僕に教えてくれて・・・
君と出逢えて本当によかった・・・
君のことを好きになって本当によかった・・・
「この戦いで神は死に、
世界の真理も消えてしまった・・・
これからの時代は混沌の時代になるだろう・・・
でも、これだけは間違いない。
僕は君を愛し続ける・・・
約束するよ・・・
「な、なんだ・・・?
膨張が止まった・・・
世界が・・・きしんでる・・・
「意識が・・・記憶が・・・
手のひらからこぼれ落ちていく・・・
そんな・・・
このままフィリアのことまで
忘れてしまうのか・・・?
いやだ・・・
それだけは・・・いやだ・・・
フィリアのことだけは・・・
忘れたくない・・・
忘れたく・・・ない・・・
「忘れたくない!!