ここまでずっと猫は一緒にいた。ねこじゃらしを使って高いところのアイテムをとってもらったりしていた。どうやら猫は中庭が気になるようだ。

落ちていた毛糸玉の匂いを嗅ぎながら猫はそれを主人公に渡した。

おもちゃもあった。猫はかつて子供がいる家庭で一緒にそれで遊んだのだろう。一緒に落ちているおもちゃのロボットやクレヨンがそれを物語っているようだった。

幻覚はいつも禍々しいものだった。現実では考えられないようなものがいつも広がった。
でも今回は違う。すっきりした穏やかな光景だ。
そんな風景とは裏腹にこの回はプレイしていて本当にきつかった。

小さな手袋で猫の頭を撫でた小さい主人。猫はいつもこの小さい主人と一緒だった。
留守番のお礼にちょっとだけ高い缶詰をもらうこと。
たまに大きい主人が帰ってくるとシチューを作ってくれた。
けれどある日、猫は一人になった。誰もいない日が続いて猫は窓から外に出た。大きい主人と小さい主人を探すために。猫は小さい主人にたまにだが病院に連れてこられたことがあったから、この中庭に来るのは難しくなかった。
だけど、小さい主人はいなかった。大きい主人は全く変わってしまった。猫はもう穏やかな日々が戻らないことを知る。猫はずっと小さい主人を探した。

あまりにも辛い話。

ダンボールに入った猫は自分の人生が終わるのだと思っていたのだろうか。
だが、猫はタオルケットの温もりを知った。
母乳の温もりは知らなかったものの哺乳瓶から伝わるミルクの温かさを知った。
ねこじゃらしで遊んでもらい、ブラシで撫でてもらう。それは猫の生活に幸せを乗せるようだった。
猫には人間の考えはわからない。それでも居心地がいいのは確かだった。