まだつづく。
スティーブのメールボックス
古いメールスティーブさん
申し訳ありません。スティーブさんの通信環境が安定せず、安全かどうかわかりかねるためまだ身分を明かすことができません。でも、ウイルスについて少し話しましょう。
ご覧の通り、「ヨーロッパウイルス」は「スターダスト製薬」が無から生み出したものではありません。そのプロトタイプは、ニューギニアの原始食人部族「トク族」の血液に由来します。このウイルスは宿主細胞の自己修復能力を促進しますが、感染者の性格を残虐にすることがあります。一連の事件の後、ウイルスはアメリカに渡り、「スターダスト製薬」が開発を続け、改善型が「ヨーロッパ」と名付けられました。
全ての実験の最終目的は人類の肉体の自己修復に向けていますが、いずれの実績も血に飢えるゾンビを作り出すに過ぎません。だからこそ、ウイルスの情報を集めて、この裏に潜んでいる悪魔を摘発してほしいのです。その前に、4つのマスクの意味を尋ねましたね。あなたの説明を聞く限りだと、それらのマスクはトク族のマスクにまちがいありません。しかし、ニューギニアを離れてからあまりに長いので、マスクに関する資料を探し直さなければなりません。またメールします。
追伸:ヘヴンダストとは何か?信じてください、それは地上に煉獄の世界をもたらすだけの存在です。
スティーブのメールボックス
新しいメールスティーブさん
ちょっと切羽詰まった状況になっているので、わたしの身分を明かす必要があると判断しました。
1970年「オウムガイ」というバイオテク研究会社の科学研究チームは、ニューギニアで「ヘヴンダスト」というウイルスを発見しました。翌年、わたしは医務官としてこの地に派遣されて、このウイルスの恐ろしさを目の当たりにしました。そこでワクチンを開発して、会社の経営陣に送りましたが、返事はありませんでした。わたしはその翌年に異動になりました。
ニューギニアの研究所と現地の部落はやがて事故で壊滅しました。しかし、「オウムガイ」はウイルスを回収してアメリカ本土に持ち帰って、子会社の「スターダスト製薬」が研究を続けています。信じてください、このウイルスは非常に危険で、一度漏洩してしまえば必ず災害を引き起こします。だからこそ、わたしは「オウムガイ」を暴く機会をずっと伺っています。それも、あなたに連絡をとった理由です。わたしが入手した情報によると、オルディントンはもう「第二宿主」からもっと危険な「ヨーロッパーII」型ウイルスを採取しました。その第二宿主のサンプルを見つけるのを手伝ってくれませんか?それをベースにして、新しいワクチンを開発することができるかもしれません。
また、研究所で事故が発生すると、スターダストは直ちに封鎖手続きをして回収部隊を集め、研究所を包囲します。どうしても脱出できなかったら、ジョージの鳩カゴを見つけて、その鳩に血液サンプルをくくりつけて送ってください。ジョージはニューギニアにいたころの同僚ですから、信用できます。洋館の自爆装置を起動させることができれば、更に良いでしょう。「ヨーロッパ」をスターダストに渡すわけにはいきません。特に「第二宿主」は絶対にダメです。