
お金より大事なものはなにか。
主人公は、有名法律事務所の会社員である「プライス」。
彼の野望は、事務所の共同経営者となり、そして巨万の富を得ることである。ある時、彼は、とあるマンションの住人たちを、家賃滞納や新たな高速道路の建設のため、といったさまざまな理由から、立ち退きを迫るという任務を受ける。優しい老人をはじめ、住民たちを追い詰める中で、次第に大きくなる「罪悪感」によって、彼の精神は病みはじめ、やがて「幻覚」を見るようになる・・・
横スクロールの謎解きホラー。難易度低めでプレイ時間も2時間くらいのコンパクトなゲーム。エグい表現が多いのでCERO:D。
主人公は雨漏りのする安アパート暮らし。
コーヒーを飲むにも水がなく、仕方なくその雨水でコーヒーを入れるような有り様だ。そんな暮らしから脱出すべく、彼は立ち退き要請係として働くのだが……。

穏やかな老婆に型通りの立ち退きを告げたあと、彼の中で様々な葛藤が渦巻き始める。
ちょっといいコーヒーメーカーを手に入れ、生活の質を上げていくプライスだが、その道の先は暗い。
本人はやる気でいて、割り切ろう割り切ろうとしているのがまた辛い。

しかし次第におかしな世界に迷い込む。現実にいるはずなのに現実にいない。現実にないはずのものがある。
危ないキノコに触れることで行けなかった扉の先に行けるようになったりする。
この時間制限があるキノコタイムはちょっと面白かった。

上司はことあるごとに彼を激励し、プライスはそれに応えるべく人々を立ち退かせてゆく。
とにかく法の名の下に粛々とやればいいと。
ショッキングなシーンも多くなる。

老人ホームの地下室での出来事は幻覚であってほしいが、プライスも壊れてきているのか普通にモノを受け取って右から左に流すようになっている。
ほかの場所は何度か行けたのに、この地下室は一度きりだったのも何か意味があるのかな…。
亡くなった彼の両親は深層心理の中で息子を止めようとしている。何度もそれを振り切るプライスだが、両親の行動は次第にエスカレートしていく。両親と、プライスの良心がせめぎ合ってなんども悪夢を見る。
果たして人の犠牲の上に立つことが正しいのか、正しくないのか。
個人の感想だが、プライスがもっと強ければあの上司達のように突っぱねて良心の呵責に苛まれることもなかっただろう。しかし、彼はそれに押し潰されてしまった。潰されながらも、そこにい続けることを選んでしまう。
結局心が壊れて仕事を辞めても、掴み取った裕福な生活水準を落とすことができず、プライスは……。
短くサクッと遊べるのでオススメ。
Switchだとトロフィーとかないのでやりがい?はないかもしれないが、気分転換にはなった…かも。