ホビット 思いがけない冒険
「ホビット 思いがけない冒険」観てきましたー!
LotRから10年あまり…。もう中つ国に戻る事はないだろうと思っていた矢先の、まさかのホビット映画化決定の知らせ。もうそれはそれは舞い上がり、まだかまだかと日を数え一日千秋の思いで待ち続ける事しばし。ようやく劇場公開を迎え、ほくほくと観てきました。
(しかも既に2回観てきた)
監督は前三部作と同じピーター・ジャクソン。音楽もハワード・ショア。脚本も同じで、本当に中つ国のメンバー再集結といった様相です。もちろん、キャストも同じ!これはひとつの映画ファンとして大変嬉しく思います。大人の事情があるにせよ、同じキャラクターを違う人が演じるのはやはり違和感がありますしね…。
ガンダルフのイアン・マッケランをはじめとして、サルマンのクリストファー・リー、エルロンド卿のヒューゴ・ウィービング、そしてガラドリエルのケイト・ブランシェット。素晴らしいメンバーです。
ビルボも、老年Ver.はLotRから引き続きイアン・ホルム、メインで若ビルボを演じるのはマーティン・フリーマン。とても表情が豊かで柔らかい役者で、ホビットらしいなと思います。
同じ監督が、10年の歳月を経て同じスタッフで同じ世界を撮る。
今回は前作の60年前の中つ国なので、少し明るい雰囲気はありますが、その後に待ち受ける指輪物語へと続くよう、いろいろな工夫がなされていました。
やはり、感動したのはスクリーンに映し出されたホビット庄を観た瞬間に、10年前映画館で体験したあの感覚がよみがえり、懐かしいようなほっとした気持ちになれたことでした。馴染みのあるメロディ、懐かしいホビットの穴、思わず「ただいま」と言ってしまいそうな、そんな空気がスクリーンの向こうから伝わってきました。
13人ものドワーフたちは、全員個性がとても強いのですが、一度で全員の顔と名前を一致させるのは難しそうです…(苦笑)これだけ個性をだせるのはすごいなあ、と思いながら2回観ましたが、未だに一致しないのでもう2、3回観て完璧にしておきたいなと思いました。
直前になって3部作だということを知り、あと2本の楽しみを残しているわけですが、本当に「ホビットの冒険」をこれだけの映画にしてしまうことに驚きです。イアン・マッケランも危惧していましたが、流石にそれだけの内容はないんじゃないのか、と思いましたがなんのその。もちろん指輪物語に続く伏線はしっかり描かれていますが、登場するドワーフやエルフ、魔法使いたちの個性やその背景を描ききるには、これくらいがいいのかもしれません。
本作ですら180分なのですから、LotRの状態を参考にするならば、4時間近い映像が用意されているわけです。これはトールキンが残した設定が濃厚で、指輪物語を執筆後に追補版を出す程深い世界が存在しているためかと。その世界を紡ぎ、映像として視覚的に再現したのが今回の映画です。
年末年始、暇だから映画でもと思う方には是非「ホビット」をオススメします。