Citron*days


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黄金の羅針盤

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・黄金の羅針盤 ライラの冒険シリーズ (1)

---フィリップ・プルマン著 / 大久保 寛 訳

久々のファンタジーでした。本についていた帯には「『指輪物語』『ナルニア国物語』『はてしない物語』に熱中したすべての人に−今世紀最後の大冒険ファンタジー」と書いてありました。まぁこういう文句はよくあるので、どうだろうと思っていたのですが…。
母に評価を聞いたら「すごい面白い!」ということだったので、読んでみることに。我が家での母の本評価は、結構当たるのです。

主人公のライラが繰り広げていく物語が、ちゃちなものではなくて「次は?次はどうなるの?」と気になるくらいのいいテンポで進み、不思議な世界で不思議な生き物と、不思議な設定がとてもすんなりと、心地よく読めるようになっています。

ファンタジー作品としては、異例とも言える描写のシビアさやリアルさが、時として批判されがちですが、私はこの作品の重厚さにはかえって相応しいもののように思われます。

-------Amazonレビューより

ふわふわでほわほわのファンタジーではなくて、シビアで、時として残酷な結果も出てきますが、それが逆にファンタジーの甘さを抑えて、バランスを取っているような感じです。完璧に作られた世界ではなくて、ちょっと違う世界をのぞきながら、文字通り一緒にわくわくして冒険できるような本でした。
第三部からなる話の一部なので、続きが早く読みたくて仕方ありません。
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