Citron*days


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遠い空から

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ジジがいなくなってからもうすぐ3週間になります。
携帯の待ち受けに表示されている姿を眺めていると、今でもその毛並みや動きを思い出すことができます。廊下をトットッと走ってくるような、もしかしたらベッドの上で丸くなっているような、そんな気持ちが今でも残っています。
私は確かにジジが息を引き取った場所にいたはずなのに、その思い出はほとんど出てこなくて、ただジジがいてくれた「いつもの生活」ばかり思い出しています。それは、きっといなくなったことに対する深い悲しみを、自分で押さえ込んでいるからなのかもしれません。

飼っていたペットを亡くしたとき、もうペットは飼いたくない、という人もいます。でも、私はまた飼えるのなら飼いたいと思います。別れというものは、生物である以上避けられないことです。それよりも、一緒に過ごした思い出が残ることのほうが、大切だと思います。私も、ジジを亡くした辛さより、ジジがいてくれたことによってどれだけ楽しい13年間だったか、改めて考えさせられています。

最期にジジが私に教えてくれたのは、一人じゃ乗り越えられないことも、誰かがいたら乗り越えることができる、ということでした。ジジの死は、恐らく私が一人だったら乗り越えることが出来なかったかもしれません。父や母、妹、Nサマ、それぞれにいろいろな形で支えられながらようやく私も心の中で認めることができるようになりつつあります。簡単に乗り越えられやしない、と思っていたけれど…自分でもちょっとびっくりです。

Nサマの持っていたジャケットのフードについている毛皮が、これまたジジの毛並みにそっくりな手触りで、そのしっとりした毛皮を撫でていたら号泣・゚・(ノω;)・゚・本当に柔らかくていい毛並みだったなぁ。

ありがとう、ジジ。
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