北海道横断旅行@2日目

北海道横断旅行、2日目はあいにくの雨模様[p-n_emoji_54]肌寒い中、一人苫前まで行ってきました。目的は、苫前町郷土資料館。北海道の開拓の歴史に触れることもできますが、私の目的はかつてこの地で起こった羆事件についての資料を見る事でした。吉村昭の「羆嵐」を読んでいたので、事件の概要は知っているものの、やはり現地に行っていろいろ見てみたかったので、N氏に予定を組んでもらって出発。一人で北海道移動なんて初めてだけど、なんとかなるだろう〜と思って電車に乗り、留萌を経由してバスで苫前に。一人でこんな日にこんなとこに公共交通機関を使って来てるのは私だけでした(笑)
バスを降りて、てくてくと一人資料館に向かって歩く途中誰にも会わなかった…!
流石に資料館には人がいましたが、ちょっとほっとしたのは内緒です[p-n_emoji_05]
苫前町郷土資料館で真っ先に見たのは羆事件に関する資料でした。流石にいろいろな資料がそろっていて、またそれに関する書籍などもあって勉強になりました。そしてミーハーで恐縮ですが、こんなのもみつけて内心うはうはと喜んでいたり。

吉村昭の「羆嵐」を連続ラジオ小説にしたときの脚本!ちゃんと「原作:吉村昭」と書いてあります。この日と翌日は完璧に吉村昭の作品に影響を受けて「行きたい」と言い出した場所なので、やっぱりこういうのを見るとじーんとなります。氏は、きちんと実際の事件を調査したり、資料を集めたりしてかなり正確に小説として書き起こしているので、やはり有名なのですね(ちょっと嬉しい[p-n_emoji_11])。ちなみに、羆の剥製の他事件現場を再現したものなどもありました。

厳密に言うと、襲われたのは女性と子どもで、男性ではないのですが(もっというと男性で襲われているのは猟師だった人だけです)、当時の家の様子や羆が現れた時の恐怖などを原寸で見ることができ、これはとても興味深かったです。
北海道はもともとアイヌ民族が暮らしていた土地でしたが、江戸時代から徐々に開拓が進み、人々は自然と闘いながら生活をする場を守ってきました。肥沃な土地もあれば、全く作物が育たず土地を去らねばならないときもありました。そうした中で、比較的恵まれた土地である三毛別に住む人々は、土地に特別な感情を持っていたと思われます。そんな折に、宿なしと呼ばれる冬眠の穴をもたない野生の羆が現れ、人々を襲い、村は一瞬にして恐怖のどん底に突き落とされるのでした。これは実際にあった事件であり、事件の規模も比較的大きかったことから、世界の中でも有数の事件として名を連ねているほどです。
翌日の網走でも旭山動物園でも感じたことですが、北海道というのは開拓された土地であり、そのため多くの犠牲もあった土地であることを強く思いました。ことにこの三毛別羆事件については、自然の中で生きるということは、自然の動物といかに付き合っていくか、人間はどうあるべきなのか、常に考えなくてはいけないことなのだと思います。人が未開の地に居を構えた以上、一概に羆が悪いとは言えない事件だと私は思います。
資料館内では、これまた吉村昭の「羆嵐」を元にした映画も上映していて、三國連太郎などが出演し、事件を映像としてよりリアルに伝えています。ちょっと古い映画で、多少脚色がくわえてありますが、かなりわかりやすいので小説を読む時の参考になりました。

上映していた部屋にはなんと吉村昭のサインもあってうわー[p-n_emoji_09]
資料館を後にして、バスの時間までは近くの道の駅の温泉につかってきました[p-n_emoji_44]
日本海を眺めながらゆったりと温泉につかり、小雨で凍えた体がすっかり温まって、ほっと一息。その後待ち受ける事件も知らず、のんびりと時間を潰していたのでした…。
バスの時間に余裕をもって道の駅を後にした私は、バス停前の休憩所でのんびりしていました。そろそろバスが来る頃だな、と思っていたのですがなかなか来ない…。そういえば、反対車線にはさっき来ていたから、もうすぐ来るのかも…反対車線…反対車線[p-n_emoji_14]
…お察しのとおり、私は反対側のバス停で待っていたのでした…[p-n_emoji_05]
普段バスなんて使わないので、バス慣れしていないんですね…。毎回旅行先ではドキドキしながら使うんですが、まさかこんな初歩的なミスをやらかすとは…orz 嘆いても仕方がないので、反対車線のバス停に行って時刻を確認…えーと…一時間半後…orz…

小雨も降り、風もそこそこある苫前は非常に寒く、温泉で暖まった体はすぐに冷え、がたがたと震えながらバスを待つ羽目になりました[p-n_emoji_05]iPodでX JAPANなんか聞いていたので余計憂鬱に。留萌駅までバスで約一時間、そこから深川駅までも約一時間、そこから20分ほどの旭川駅までいかねばならないのですが、N氏に急報を知らせて今後の予定を聞いてみたところ、一時間半後のそのバスで留萌駅についても、さらに一時間半待たねば深川駅に行けず、旭川駅に着くのは22時過ぎという恐ろしい結果に[p-n_emoji_42]
ともあれ、バスが来ないことには始まらないのでひたすら震えながらバスを待ちました…長かった;w;目的のバスの直前に、違う方面のバスが来るので、それに気をつけないといけない、と思っていた矢先にバスが来たので、ほとんど反射的に乗ってしまい…行く先が違うことに気づいた時にはすでに時遅し…。古丹別方面のバスに乗っていたのでした…。見知らぬ土地で、しかも人気がなく、寒そうな日本海側を走るバス…この時点でパニックは頂点に達し、完全にどうしていいのかわからなくなり、でも下手に降りるとどうなるかわからないし、どこかバスかタクシーを待てる場所を運転手さんに聞くべきなのか…と頭真っ白になりつつ必死で考えていたら、とある駅に着きました。真っ白パニック頭と化していたのですが、そういえばここ行きのバスでも止まったし、なんか乗り換えの場所だった気がする!と思って(また)反射的に降りて待つこと数分。留萌・旭川方面のバスが到着したので、これに間違いはないだろう、と思って乗り込みました。
どうやら、ここで運転手さんが交代だったようで、私が今まで乗っていた古丹別方面の運転手さんになり、バスが出発…。不安を抱えながら、たまたま持っていた停車駅一覧と停車する駅を照合していったら、何だか留萌駅まで行きそうだったのでそこで脱力。気づいたら留萌駅前でした。慌てて「降ります[p-n_emoji_44][p-n_emoji_07]」と言って運転手さんに途中乗車だったので料金を聞いて、降りようとしたら運転手さんが一言「あぁ、バス間違えてたんだね」…ハイ…[p-n_emoji_05]
ともかく無事に留萌駅に着いたのですが、更に1時間半待たねばならないことと、駅に人がいないことで不安が頂点に達して、もう深川駅までタクシーで行くT-Tと決意。バスもあったんですが、バスに乗りたい気分には到底なれず。タクシーならもう間違いないし、この際いくらかかるとか考えてちゃダメだもう嫌だ怖いうわぁぁという状態でタクシーに乗って「深川駅までお願いします」…[p-n_emoji_75]…結構かかったけど、予定より遙かに早く深川駅に着き、無事旭川駅に着いたのでした。こ、怖かった…。北海道の地理も分からないし、バスの乗り方もよくわからないし、人がいないしで散々疲れきって、気づいたら朝にヨーグルトを食べたっきりでした…[p-n_emoji_18]
仕事を終えて旭川についたN氏と、とにかく体の暖まるものを食べたいということで、折角だしラーメンを!とホテル近くのラーメン屋に。美味しいのかどうかさっぱり事前情報を得ていなかったのですが、なんかコンテストで入賞だかなんだかしたというのぼりが立っていたので、大丈夫そうだということでお店に入ってラーメンを注文。

うわあぁぁぁ美味しそうだぁぁ・゚・(ノω`)・゚・
美味しかったですーーー・゚・(ノ∀`)・゚・
そんなこんなで、本気で北海道で単独行動したことを後悔したりもしましたが、人生何事も経験、いい思い出になりました。でも怖かったなぁ…本気で寒くて心細かったし…今思えば地元が近いくだも辺りにコンタクトすればよかったのか;w;


