Citron*days


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子どもへ残せるもの

もうすぐクリスマスですねー。
みなさんはクリスマスプレゼントをあげたりするのでしょうか。

職場でも、お母様たちが子どもへのプレゼントに四苦八苦しているようで、「サンタさんにお願いしていたおもちゃを探してるんだけど、見つからないのよね」という話がちらほら。そうか、親サンタは子どものほしいものを買ってきて用意するんだ、と初めて私は知ったのでした。
…というのも、私が子どもの頃のクリスマスプレゼントは、自分が本当にそのときほしかったおもちゃは絶対にもらえませんでした。買ってもらうということはもちろん、サンタさんに手紙を書いてもダメでした(笑)その代わり、25日の朝枕元にあったのは本でした。みたことのない絵本や本が、クリスマスのラッピングに包まれて置いてあるのです。
その本にはクリスマスカードがついていて、いつだったか、それにトナカイの足跡らしきスタンプと、英語のメッセージが添えられていて、「サンタさんは本当にいるんだ!」と思ったことがあります。どうしても欲しいおもちゃがあって、サンタさんに手紙を書いておいた次の朝も、いつもどおりの本とカードが届けられ、それには「本は心のともだち」と英語で書かれていました。だから、私にとっては、サンタさんは欲しいものをくれる存在ではなかったのです。毎年予想が出来ないものを届けてくれるのが、いつしか楽しみになっていました。

あるとき、私は何かアクセサリーが欲しかった年があったのですが、前述のとおりサンタさんは本しかくれませんので、サンタさんにはお願いをしませんでした。が、朝起きてみると、いつもの本のプレゼントの表紙には、銀色のスケートシューズのペンダントがついていたのです。本の内容は、スケートが苦手だった女の子が、このペンダントをつけて滑ったらうまく滑る事ができた、というちょっとありがちな内容ではあったものの、可愛いアクセサリーはずっとお気に入りでした。


中学生になる頃からサンタは来なくなりました。あのサンタは確かに両親であったと思うのですが、友達のところと違ってずっと本をプレゼントし続けてくれたところが、うちの両親らしいなぁと思います。
母はいつだったか、おもちゃを欲しがっていた私にこんなことを言ってました。
「おもちゃは、そのときしか使わないでしょ?大きくなっていったら使わなくなってしまうから、サンタさんは本をくれたんだよ」

子どもが喜んでくれるのは、親にとっても嬉しいことなのだと思います。ただ、おもちゃはやっぱりそのときだけの道具なのだ、と大人になってから思うのでした。特に、流行りモノだったり、キャラクターモノだったりすると、寿命は短いのが普通です。両親はそういうものを子どもに与えるのがあんまり好きな方ではなかったので、本という結果になったのだと思います。

そういえば、我が家にあった積み木は、木製のシンプルな積み木でした。この積み木は高価ですが塗装をしていないため、子どもが口に入れたりしても安全な積み木です。値段は少々高いのですが、単純な積み木に留まらないところが大人になってからもすごいなぁ、と思います。積み木の他にも、組み木というものもあって、穴の開いたいろいろな形のブロックと、長さの違う棒を組み合わせて、いろんなものを作ることができました。ときには、ままごとの道具にもなったり…。

あわせて、本も絵本から大人向けのものまで幅広くあったため、ちょっと暇だなぁというときに本棚からさっと出して、読書をする環境がありました。蔵書は何冊だったか忘れましたが、ちょっとした図書館くらいはできたかもしれません(笑)本を「選ぶ」くらいあったのです。
おもちゃはたくさんあったとはいえませんでしたが、大人になってからも残るものに囲まれていたのだなぁ、と今になって思います。子どもの頃は不満でしたけどね、おもちゃ欲しかったし(笑)

段々何が言いたいのかわからなくなってきましたが、つまりは親になったら、私もきっと自分の両親と同じようにしたいなぁと。最近、子どもの頃は単なる不満だったものが、実はこうだったんだ、と知ることが多くなってきて、なんとなく年をとってきたなぁと思ったのでした。あれ、結論なんか違う(笑)
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