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ブラッドタイプハラスメント

前のBlogのアクセス解析をぼーっと眺めていたところ、妙に検索サイトからのアクセスが引っかかっていた。何のキーワードで来たんだろう、と思ってみたら、ほとんどが「ブラッドタイプ・ハラスメント」だったのにびっくり。中にはこんなところからのアクセスも…。

どうも今月に入ってから、ちょっと検索件数も増えてきている様子。どうやら、福岡の教習所で「O型は交通事故率が高い」といった教官がいたので、ネットでちょっと言葉が出てきたというのが真相みたいです。

  • 「O型は交通事故率が高い」 免許試験場の講師に厳重注意 (J-CAST)


  • いい機会?なのでもう一度考えてみます。

    まず、ブラッドタイプ・ハラスメントは血液型別性格によるハラスメントです。ハラスメントというと、セクハラの方が先に浮かびますが、あれと同じく無自覚のうちに相手に嫌がらせをしていることをハラスメントといいます。自分がどう思っていようと、相手が嫌な思いをすればそれはハラスメントになりうるということです。
    血液型別性格というのは、恐らく日本人であれば誰でも「○型は〜という性格」とイメージが沸く為、ちょっとした会話の中でもすぐに血液型別の性格についての話がでてきます。ですが、この性格って本当に正しいんでしょうか。

    占いにしてもこの血液型別性格にしてもそうなのですが、万人に当てはまるように書いてあるということに気づかないでしょうか。
    ◆A型
    几帳面。細かく、神経質。頑固で感情的。日本人に一番多い。よく気がきく。はにかみ屋である。保守的で努力家。
    ◆B型
    自由でまわりに縛られないマイペースな人。行動力があり、自分の考えをしっかり持っている。人の考えは一応聞いてるが、関係なく行動する。芸能人や社長はB 型の割合が多い。
    ◆O型
    おおざっぱで、おおらかな性格。悪くゆうと、いい加減。人情深く、人の世話をよくみる。八方美人。
    ◆AB型
    気分屋なので、2重人格だと言われることも。クールで計算高いく論理的な思考パターンを持つ。ケチ。日本人では10人に1人しかいないせいか、「変わり者」と言われることも。

    私の場合、他の人から言われたことも含めて上の4つから性格を拾ってみると、まずA型の「頑固で感情的」「よく気がきく」、次にB型の「マイペース」「自分の考えをしっかり持っている」「行動力がある」そしてAB型の「気分屋」とこれだけ当てはまるものがあります。

    これは、心理学で言うバーナム効果というものです。
    バーナム効果@Wikipedia
    誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、自分だけに当てはまる正確なものだと捉えてしまう心理学の現象。
    確かに、一般的に言われる血液型別性格の中身は、非常に言葉が曖昧で考えようによってはどの血液型にも当てはまってしまう、なんてこともありうるわけです。

    以前、私はこのように書きました。
    血液型別の性格で言うなら、私はB型よりのO型ということになりますが、そんなことを言い始めたら収拾はつきませんね。第一印象で「あなたA型みたいね」と言われて「いえ、O型です」と返すと、以後私は「O型の人間」として見られるのです。何かすれば「あー、あの子O型だから」となるのです。
    ひどいときには「O型なんだから気にしてないでしょ」とか「A型みたいなんだね、O型なのに」とか言われました。それって何か関係でもあるんでしょうか?

    人のことを血液型で割り振るのは面白いかもしれませんが、それによって誰かが嫌な思いをするというのもどこかで意識した方がよいような気もします。マスコミなどが血液型についての特集をたくさん組むため、血液型による性格の固定化は結構深いところにあるような気がします。星座にしたってそうなんですが、そんなものは一つの統計に過ぎないわけで、それをメインで考えられるとこちらも困るし嫌なのです。
    血液型別の性格の信憑性が占いと同程度であり、当てはまる可能性もあれば当てはまらないこともある、という以上、人にその価値観を押し付けるべきではないと私は考えます。A型なのに几帳面じゃない、B型なのに気分屋だ、O型だからあの人はおおざっぱすぎるんだ、AB型だから変わっているんだ、など、言われたら多少なりとも傷つくことも含まれているのです。
    自分のことを見つめるだけならまだしも、血液型別性格の悪いところは、それが万人の共通事項である、というようにとられるところです。

    血ハラ (けつはら)@Yahoo!辞書より

    「血液型ハラスメント」の略。血液型はA、O、B、ABの4種類しかないのに、ある血液型は「きわめて社交的」、別の血液型は「周囲に溶け込めないタイプ」などと分類され、広く信じられている。科学的な根拠はないにも関わらず、その血液型に属している全員が「周囲に溶け込めない」かのようにみなし、仕事上のことやプライベートなことについて、いいことも悪いこともすべて血液型に結びつけて語ることが「血ハラ」。極端な例では自分と相性のいい血液型の人しか雇用しない会社経営者もいるというが、これが人種や性別であれば差別となる事例である。血液型の話題は初対面の相手との会話の糸口によく使われるが、否定的な見方をされがちな血液型の人などにとっては不快な話題ともなりうることを忘れてはいけない。
    これを機会に、少しでもブラッドタイプハラスメントに対して、みんなの意識が向いてくれることを祈ります。
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